「SEって年収高いのかな」「ITコンサルに転職するSEの人って多いけど、そもそもSEの時の年収ってどれくらいなんだろう」
SEに転職を検討している方やITコンサルに転職を考えている方で前職の年収が気になる方が多いかと思います。また、SEからITコンサルに転職すると、どれくらい年収が上がるのかという疑問を持つ方も多いかと思います。
この記事では、私が実際にITコンサルに転職するまでのSE時代の年収推移を振り返ってみたいと思います。前職であるSE時代の年収を紹介することで、転職の参考になれば幸いです。
ちなみにSEからITコンサルに転職すると大幅に年収が上がるのですが、年収があること以外にも転職すべき理由があると考えており、以下記事にそういった内容をまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
【結論】SEが年収をあげたいのであれば転職すべき
SE時代の年収は、確かに徐々に上がっていきますが、そのペースは遅いです。特に若手時代は、成果や勤務時間に対する給料は少なく、年功序列として年齢が上がり責任が増えるにつれてやっと年収が上がっていく傾向があります。
私は実際にSEとして働いていたとき、年収が一気に大きく上がるイメージが湧きませんでした。そのため、もしSEとしての年収を大きくアップさせたいのであれば、転職を検討するべきだと強く感じています。(海外出向や炎上プロジェクトに参画するといった離れ業をしない限り中々年収アップが見込めません)
特に若手は年収が上がらない
特に私が入社した日系大企業SIerは、若手の頃の年収が低いです。ベースの給料はほとんど上がっていかないのが実態です。若手で実際に年収を上げるためには、賞与で高い評価をもらうか、長時間働いて残業代で稼ぐことが必要となります。
各年次での年収
ここからは、私のSE時代の年収の上がり方を紹介したいと思います。金額はざっくりの参考程度に見てもらえればと思います。各年次の年収と簡単な仕事内容を紹介します。
- 1年目:450万円
- 2年目:700万円
- 3年目:650万円
- 4年目:600万円
- 5年目:1000万円 ※海外出向
- 6年目:700万円
- 7年目:700万円 ※住宅補助消滅
- 8年目:コンサルに転職
1年目:450万円
1年目は、1年間のほとんどが研修だったため、残業代はほとんど出ていませんでした。住宅手当が毎月5万円出るのを含めて、年収は450万円くらいでした。
2年目:700万円
2年目になって、プロジェクトに参画することになり、早速大炎上プロジェクトに投入されました。このプロジェクトは、大規模なSAP導入案件であり、毎月80時間くらい残業していました。顧客先常駐のプロジェクトだったのですが、土日にも顧客先に出勤することがありました。そのため、年収は2年目で700万円にまで達しました。この年のような過酷なプロジェクトに従事すると、年収が大きく上がることがあります。
3年目:650万円
3年目は、2年目の大炎上プロジェクトからは離れることができましたが、引き続きSAP関連のプロジェクトでした。土日に働くことはなかったため、残業は毎月50~60時間程度に抑えられていました。年収は2年目から少し下がって650万円でしたが、この年は少し余裕ができ、仕事が楽しいと感じた年でした。
4年目:600万円
4年目でようやく落ち着いたプロジェクトに配属されました。残業は毎月20~30時間と減少し、その分年収も少し低くなりました。この年は、前年に比べると年収が落ちましたが、時間的にも実力的にも余裕を持って仕事ができるようになり、プライベートも充実させることもできました。
5年目:1000万円
5年目は、海外出向を経験した年です。海外勤務の手当てや日本側での手当ても出るため、日本円と現地通貨の両方で給料が支給され、その結果として年収は前年度の1.5倍以上となり、1000万円に達しました。海外での経験は非常に貴重であり、スキルアップや視野を広げる良い機会となりました。
6年目:700万円
6年目には帰国し、日本での仕事に戻りました。帰国後は裁量労働制となり、30時間の見込み残業の給料となり、年収は700万円になりました。プロジェクト自体は落ち着いていてそれほど大変ではなかったので、年収としても妥当かなと思いました。
7年目:700万円
7年目は家を購入し、住宅補助がなくなったことで年収自体は前年とほぼ変わりませんでした。しかし、大規模プロジェクトに関わることになり、残業は毎月70~80時間になりました。このプロジェクトも客先常駐だったため、家と客先を往復するだけの毎日で疲弊していました。
8年目:コンサルに転職
8年目に、コンサルに転職することを決意しました。前年のプロジェクトの中でITコンサルの人たちと一緒に仕事をしたことがきっかけです。結果的にコンサルに転職してよかったと思っています。
まとめ
今回はSE時代の年収を紹介しました。コンサルと比べると低い年収帯での推移になっていることが分かるかと思います。もし、ITコンサルへの転職に興味がある方に私の年収の変遷が何かの参考になれば幸いです。
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