「PMPに合格したいけど、独学で本当に大丈夫なのか」
「何をポイントに勉強すればよいのかわからない」
「試験範囲が膨大なので、効率よく勉強したい」
そんな不安を抱える方は多いのではないでしょうか。私自身も、会社から「いついつまでにPMPを取得するように」と言われ、こんなに難易度の高い試験に合格することができるのかと悩んだ経験があります。
結論から言えば、PMPは十分独学で合格可能な資格です。
PMPは、PMIが提供するプロジェクトマネジメントの世界標準資格です。そのため、情報処理技術者試験などと異なり、海外でも通用する知名度と信頼性を誇ります。
私自身、PMPを取得したことで、PMBOKに関するスキルがつくことはもちろんですが、資格を保持しているというだけで、顧客に信頼された経験もあります。PMPは取得しておいて損のない資格だと思います!

本記事では、PMP試験の特徴から、独学で合格するために実践した具体的な勉強法、使用した参考書、勉強中のポイントなどをまとめました。この記事を読めば、PMP合格に向けて何をすればよいかの参考になると思います。
※ちなみに、このPMPの勉強は朝の時間に朝活として実施して取得することができました。以下記事で朝活の重要性を説いているのでもし気になれば覗いてみてください。
【結論】PMPは十分独学で合格できる
「英語の試験なのでは?」「なんか難しそう」と最初は思うと思います。というのも、あまりPMPという資格がメジャーではなく単純に何ものなのかが分からないからだと思っています。しかし、出題の傾向は明確で、勉強の方向性さえ間違えなければ、独学でも十分に合格が狙えます。
PMPを受験するのにも、資格が必要になります。PMPとはプロジェクトマネジメントの資格になるので、実業務でも経験があることを証明する必要があります。
PMP受験資格として必要なのが、プロジェクトマネジメント経験の証明と35時間のプロジェクトマネジメント研修受講の証明になります。
今回は試験勉強にフォーカスした記事とさせていただきたいため、その点は本記事では割愛させていただきます。
ちなみに、そういった受験資格の準備というのは、私の場合、SE時代に取得したため、会社の先輩や同僚に聞いて難なく対応できました。そういった人たちが多いと思いますので、周りの人に聞くとよいと思います。
そもそもPMPとは
PMPとは、Project Management Professional(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) の略です。
- アメリカに本部がある PMI(Project Management Institute) という国際的な非営利団体が認定している資格です。
- 世界で最も認知度の高い プロジェクトマネジメントの国際資格 のひとつで、IT業界や建設業界、製造業など幅広い分野で評価されています。
特徴
- 対象:プロジェクトマネージャーやリーダー職に就いている人、あるいは目指す人。PMOのようなプロジェクト全体をマネジメントする役割を担うことが多い人。
- 試験内容:PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)をベースに、立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結のプロセスに関する知識や実務的判断力を問う。
- 受験資格:実務経験や研修受講が必要(例:大卒なら36か月以上のプロジェクト経験、35時間以上の公式研修受講など)。
- 有効性:国際資格なので、海外企業や外資系企業でも評価されやすい。
メリット
国際的に通用するため、グローバルに働く場合にも強いと思います。プロジェクトマネジメントのスキルを体系的に学べますし、実際のプロジェクトでも適用しやすい資格のため、名刺に書くための資格ではなく、実際のスキルが身につく資格です。有用な資格として有名なため、昇進や転職で有利になりやすいと思います。
PMP試験のポイント
PMP試験のポイントを理解することで、PMPの試験ではどういった回答が求められるのかを予め理解したうえで勉強をすることで効率的に試験勉強を進めることができます。
暗記よりも状況判断が重視される
PMPの試験で求められるのは、単なる用語やプロセスの丸暗記ではありません。「この場面ではプロジェクトマネージャーとしてどう行動すべきか?」というシナリオ問題が多いです。そのため、PMPとしてどのような回答を求められているのかを察するスキルが必要になります。
アジャイルやハイブリッドが出題される
従来のウォーターフォール型だけでなく、アジャイル開発の問題も出題されます。そのため、アジャイル開発の知識も必須になります。また、ハイブリッド型というウォーターフォールとアジャイルを組み合わせた問題も出題されます。
試験形式
- CBT(コンピュータ受験)、全180問(4時間、途中休憩あり)
- 問題は英語原文をベースに日本語翻訳されているため、日本語の言い回しが少し分かりにくいこともあります。
合格基準は非公開
- 公式には明示されていませんが、目安は正答率70%以上と思っておけば安心だと思います。
PMP独学のポイント
PMPの試験範囲は確かに広く、出題数も多いですが、出題されるポイントはある程度決まっていて、以下2点に集約されます。
- PMBOKの理解(「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」のセットを確実に覚えること)
- PMIが求める「正しい答え方」の思想に慣れること(PMPの試験問題に慣れること)
つまり、PMPとしてテスト側が答えてほしい、覚えてほしい観点は明確なので、そこを意識したうえでの勉強をすれば独学でも全く問題なく合格することができます。
おすすめの勉強方法
様々な勉強方法があるかと思いますが、私の勉強方法は振り返ってみてもおすすめだと思いますので、参考にしてもらえればと思います。
とにかくPMBOKを覚える
PMPの基本となるのは、やはりPMBOKガイドです。PMPには裏技はなく、地道に愚直に覚えていくのが結果最も効率的で確実な勉強方法です。
特に、各プロセスにおける「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」は、試験に必ず出る知識です。そのインプットやアウトプットの他のプロセスとの関連性、各プロセスでのツールと技法が何か、これを覚えるのがPMPの試験になります。
時間配分を気にする
180問を4時間なので、1問あたり80秒になります。基本的には時間が足りなくて解き切れないということはないと思いますが、試験勉強の際から意識しておいた方が良いと思います。最初から悩みすぎないでテンポよく進め、見直し時間を残すように解き進めるのがポイントです。
おすすめの参考書
私は、PMPの勉強にあたり、1冊のみを使用しました。それは会社の先輩がおすすめと言ってくれたからなのですが、辞書的に使えてとてもよかったです。
- 少なくとも3周は必要。この本に記載されていることはすべて答えられるようにするため。
- 各章の練習問題で、どういった形式で問題として出題されるのかを確認。こちらも少なくとも3周は必要。
- 巻末の模擬試験も全ての問題に回答できるようにする。少なくとも3周は必要。
500ページ以上あって、分厚い本ですが、ここに書かれている内容について、各プロセスの「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」を意識して覚えれば合格ができます。そこを目指して勉強することができるのでシンプルです。
試験当日に意識すること
PMPは70%取れば合格できる試験です。試験勉強の際にも意識していた通り、満点が取れなくても気にせずに、パッと回答してしまって、全問に回答することを意識した方が結果的に高得点をとれると思見明日。
時間を意識して次の問題に進み、もし最後に時間が余れば戻ってくるくらいの意識で進めると結果的に時間は余ると思います。1問解けなくても焦らず、70%以上で合格できると落ち着いて解き進めて普段通りの力を出せるように意識するとよいと思います。
まとめ:正しい準備をすれば、独学でもPMP合格は可能
PMP試験は一見すると難しそうに見えますが、試験のコツを踏まえれば独学でも十分合格可能です。むしろPMPは、受験資格を得るための準備が面倒なのでそちらをすぐに終わらせて、勉強に集中できる環境を用意できれば問題ないと思います。この記事が、PMP合格への参考になれば幸いです。
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