【合格体験記】SEが独学で高度情報試験に受かりたいならシステムアーキテクトがおすすめの理由

資格

「高度情報試験に合格しろと上司から言われたけど何を受けたらいいかわからない・・・」、「システムアーキテクト試験を受けたいけどどうやって勉強したらいいんだろう」

高度情報技術者試験は、IT業界でキャリアを積む上で非常に重要な資格です。しかし、難易度の高さや合格率の低さから、どの試験を受けるべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。また、どの試験が自分に適しているのかを決めることが難しいかもしれません。

私の経験から、システムアーキテクト試験が最もSEとしての経験を活かしやすく、独学での勉強でも十分に合格を目指せる試験だと考えています。本記事では、システムアーキテクト試験を受けるべき理由と、独学で合格するための勉強方法を私の体験を元に詳しく紹介します。

結論:高度情報試験はシステムアーキテクトがおすすめ

高度情報技術者試験にはさまざまな種類がありますが、その中でも「システムアーキテクト試験」は、SEとしての経験を活かしやすく、試験対策もしやすい試験です。システムアーキテクト試験は、専門的な知識がなくても試験対策で十分に対応できる内容が多いため、特に独学での合格を目指す方には最もおすすめです。実際に私は独学でこの試験に挑戦し、合格することができました。その理由と勉強法について、具体的に紹介します。

理由:高度情報試験の中で最も試験対策しやすいため

システムアーキテクト試験で最も難しいのは、午後2の論文ですが、論文はSEでの経験内容を書けるように練習すれば問題ない。そのため、DBやセキュリティのように新たに専門的を習得しなくても、試験対策をしっかり行うことで十分に合格を目指せます。それ以外の午前1,2、午後1については、応用情報試験と同様の対策で対応できるため、試験対策が容易です。

具体的な勉強方法

システムアーキテクト試験に合格するためには、しっかりとした計画を立てて勉強を進める必要があります。試験問題ごとに勉強方法が異なりますので、①午前1,2、②午後1、③午後2に分けて、勉強方法を具体的に紹介します。

①午前1、2:過去問をひたすら解く。最低でも10年分

午前1、2は、4択問題。基礎的な知識を問われる試験です。過去問をひたすら解くことが最も効果的な勉強法です。最低でも過去10年分の問題を解き、出題傾向を把握します。過去問を解くことで、どのような問題が出やすいのか、試験の形式を理解しやすくなります。過去問を解いたら、解説をしっかり読み、理解できなかったところを復習します。過去問と全く同じ問題が出る可能性があるので、10年分間違えなく解けるようになれば問題なしです。

②午後1:過去問をひたすら解く。テキストで解説を読み、わからなかったところを復習

午後1は、読解問題。問題文を読んで回答する必要があります。過去問を解いて、解説を読み、自分の経験と照らし合わせて理解することが重要です。解答内容は、問題文の中の記述をもとにするか、一般的な知識から回答するかのどちらかです。同じような出題形式になるので、とにかくたくさん解いてパターンを把握することが重要です。私は10年分の過去問を解いて、解答のコツを掴んでいく勉強の仕方をしました。

③午後2:論文のネタを探す

午後2は、論文。最も準備が必要なのが午後2の論文対策です。まずそもそも、論文を書くことに慣れていないと思いますので、以下のような論文作成の練習をします。私も、入社4年目であまり多くのプロジェクト経験がなかったため、論文のネタを準備するのが大変でした。

  • 論文のネタとして書けそうな過去に参画したプロジェクトの棚卸
  • その中で、書きやすいネタを一つ選択
  • その時、ネタとして書きやすいのであれば、自分が経験したことではなく、上司や先輩が行った内容を自分の経験としてネタにするのもあり
  • それを以下で紹介する参考書を確認しながら、論文に合格するためのフォーマットとして整理
  • 試験当日にそのまま使えるネタを準備することは難しいため、どんな問題が来ても対応できるように様々なパターンを準備
  • そのネタが全く使えないケースに備えて、上記1軍のネタの他に2軍のネタも上記と同様に準備

おすすめの参考書・問題集

午前1、2:過去問と解説を印刷して持ち歩く

過去問題 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

午後1:情報処理教科書 システムアーキテクト

午後2:システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集

試験当日の気構え

試験当日は、冷静に問題に取り組むことが大切で、以下のような気構えでいるとよいなと思います。

  • 午前1,2準備運動のようなもの。午後に備えて、できる限り脳みそのエネルギーを消費しないように、良い意味でだらだらと解く。途中退出する人もいるが、途中退出してもやることがないので、最後まで席に座る。過去問を10年分解いておけばこれくらいはできるはず。
  • 午後1問題は午後。その第一関門が午後1。しっかり問題文は読みつつ、スピードも求められるバランス型で回答を進める。わからなければ諦めて次。午前のだらだら感のまま行くと時間が間に合わないので、お昼ご飯を食べたらスピードモードに切り替える。
  • 午後2ラスボス。これまで準備してきたネタを問題に合わせることだけに集中する。その際に、採点者に伝わりやすい文章になっているか、無理やりこじつけた感じになっていないか。ストーリーは論理だっているかを頭の中で意識しつつ、ひたすら書き続ける。最近はこんなに文字を書くことがないので、途中で手が痛くなると思います。

まとめ

システムアーキテクト試験は、SEとしての実務経験を活かすことができるため、独学で合格を目指す方にとって非常におすすめの試験です。試験対策をしっかり行い、過去問を繰り返し解くことで、合格に向けての道が開けます。特に、午後2の論文対策がカギとなりますので、ネタを準備し、どんな問題にも対応できるように練習しておきましょう。システムアーキテクト試験は難易度が高いですが、取得すると履歴書にも書けますし、高度情報資格は転職する際に持っておいてよかったなと思いました。

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