「SEの時こんな単語全然使っていなかったんだけどなあ」「SEの時全然使っていなかった単語だけどめちゃくちゃ重要じゃん」
SEからITコンサルに転職する際、業務内容の違いはもちろん、使う言葉や用語にも大きな変化があることに気づきます。SE時代に当たり前のように使っていた言葉が、ITコンサルではあまり使われなかったり、逆に新たに覚えるべき単語が増えたりします。転職して最初の頃はその違いに驚きもありましたが、今ではそれらの単語が仕事を進めるために欠かせないツールとなっています。
この記事では、SE時代にあまり使うことがなかったけれど、ITコンサルに転職してからよく使うようになった言葉を5つ紹介します。これらの単語は、コンサルタントとしての思考や行動を反映したもので、ITコンサルに必要なスキルや業務内容を理解する上でも役立ちます。転職を考えている方々がコンサルの業務がイメージできるようになれば幸いです。
SEとITコンサルでは職種の違いからよく使う単語が異なる
ITコンサルに転職して驚いたことの一つが、コンサルタントたちが日常的に使う単語です。SEとして働いていたときには使っていなかったけれど、ITコンサルに転職してからは自然と使うようになった言葉がいくつかあります。これらの単語は、SEとITコンサルという職種の違いから来るものだと感じます。ITコンサルは、プロジェクトを進める上での戦略的な思考や資料作成のスキルが重視されます。そのため、コンサルタントとして仕事を進める中で使う言葉や表現が、SE時代とは異なり、より高いレベルでの論理的な表現を求められることが多いです。
特に資料作成でITコンサルは様々な単語を使う
SE時代とITコンサルの仕事を比べると、同じシステム導入のプロジェクトでも、役割や働き方が全く異なります。SEはシステム設計や開発に集中し、技術的な部分を担当することが多い一方、ITコンサルはより上流の資料作成が主な業務となります。そのため、ITコンサルに転職した際、使う言葉や表現が変わってきたのは自然なことです。SE時代にはあまり意識しなかった言葉の使い方が、コンサルタントとしては不可欠になることを実感しています。
具体的な単語5選
論点
話の中心となる問題点、要点。
「論点」という単語は、ITコンサルでよく使われる単語の一つです。SE時代には、「問題点」や「課題」といった表現をよく使っていましたが、ITコンサルでは「論点」を使います。問題点の中でも特に解決すべきポイントを指しており、より精緻な議論が求められる際に使われます。そのため、よく「論点の解像度が粗い」という風に「解像度」という単語とセットで使われます。上司から、論点の解像度が粗いから何を議論したいのかわからない、これだと議論が発散してしまう、というように指摘されます。ITコンサルだとそこまで踏み込んで検討が必要になるので、SEだと問題点として表現していましたが、ここが違うなと思いました。
壁打ち
元はテニスの練習で、人に話をすることで自分の考えを深める手法。
「壁打ち」という表現は、特に資料作成の際に使います。これは、単独で考えるのではなく、チームのメンバーと考えを共有し、フィードバックをもらうという意味で使います。SE時代にはあまり聞かなかった表現ですが、コンサルタントとしては非常に大切なプロセスです。資料作成においては、自分一人で思考が詰まってしまうことがあるため、壁打ちをすることで視点を広げることができます。このように、ITコンサルでは資料や提案を作成する過程で他のメンバーとのディスカッションが重要で、壁打ちを通じて資料のクオリティを高めることがあります。
TP(タッチポイント)
和訳すると、接点という意味
TPは「タッチポイント」の略で、顧客との会話のタイミングや打ち合わせを指します。SE時代には、単に「会議」や「レビュー」といった表現を使っていましたが、コンサルタントとしては「タッチポイント」という言い回しを使うことが増えました。ITコンサルは、資料作成のスピード感が求められるため、簡単に資料を見てほしい場合やがっつり資料レビューしてほしい場合など様々な目的で、この言葉がよく使われます。
期待値
関係者が期待する成果や基準。
「期待値」は、ITコンサルでは非常に重要な概念です。クライアントから求められる成果や基準を指し、その調整が欠かせません。SE時代には、あまり意識していなかったことですが、コンサルタントとしては、顧客がどのような成果を期待しているのかを明確に理解し、それに応じた作業を進めることが求められます。期待値を調整することで、クライアントとの認識のズレを防ぎ、プロジェクトの進行がスムーズになるので、よく「期待値調整」という単語で使われることが多いです。
認識
事実を理解し、意識している状態
ITコンサルでは、自分の認識をしっかりと伝えることが大切です。単に相手に質問するのではなく、まず自分の認識を伝えて、それが正しいかどうかを確認するという流れが重要です。「私の認識ではこうですが、合っていますか?」「私はこう認識しているので、こうすべきと思いますがどうですか?」というように、コミュニケーションを円滑に進めるために使用される言葉です。SE時代には、単に相手の意見に従うことが多かったのですが、ITコンサルでは自分の認識をしっかり持ち、それを伝えることがプロフェッショナルとして求められます。
まとめ
ITコンサルに転職したことで、SE時代には使わなかった言葉が日常的に使われるようになりました。これらの言葉は、コンサルタントとしての思考や行動を反映したもので、役割や業務内容の違いから自然に身についたのだと考えています。SEとITコンサルの職務の違いが、これらの言葉使いにも表れており、転職を考える際の参考になれば幸いです。
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