【SE時代の疑問】SEからITコンサルはどう見えているか解説してみた

SE時代のコト

「SEとして働いていてもITコンサルって何しているのかよくわからない」「ITコンサルって何のためにいるんだろう」

SEから見ると同じプロジェクトにいても、ITコンサルタントの実際の仕事内容が不明瞭なことが多いのではないでしょうか。私自身、SEとして働いていた頃、ITコンサルタントがどんな仕事をしているのか、正直言ってよくわかりませんでした。何かやっているのはわかりましたが、コンサルタントがどのような役割で、なぜ自分たちと一緒に働いているのか、疑問を持つことが多かったのです。

この記事では、SE時代に感じた「ITコンサルの謎」について振り返り、実際にITコンサルタントに転職したことで分かったこともあると思いますので、双方の観点からお伝えできればと思います。これを読めば、ITコンサルの仕事がどのように見えているのかSEの観点からわかるかと思います。

【結論】ITコンサルはSEから何をしているのか見えない

SEとして働いていた頃、私にとってITコンサルタントは一種の「謎の存在」でした。特に、ITコンサルタントが顧客と密接に関わりながら進めるプロジェクトにおいて、コンサルタントの具体的な役割や貢献が見えにくかったのです。自分たちSEがシステムを構築し、運用していく中で、コンサルタントがどのようにサポートしているのかを把握するのは難しく、正直言って、彼らが「何をしているのか」を理解するのに時間がかかりました。そして、たまにコンサルタントからの指示やコメントが入ると、「なんで顧客でもない人からアドバイスされるんだろう?」と疑問に思ったこともあります。結局、ITコンサルタントが関わる理由やその役割については、転職して実際にコンサルタントとしての業務を行うようになって初めて理解できました。

SEとITコンサルであまりコミュニケーションがない

ITコンサルタントがどんな仕事をしているのかが分かりづらい最大の理由は、SEとITコンサルであまりコミュニケーションがないからだと思います。SEは主にシステムを作り、運用していくことが主な業務ですが、当然、コンサルは、顧客向けに仕事をしており、顧客の経営課題や業務改善に対してアドバイスを提供する役割です。コンサルタントは、システム自体ではなく、システムが顧客の業務にどのように活かされるべきか、どのように改善されるべきかを考えるため、顧客と密にコミュニケーションをとる必要があります。その内容はSEから見えていないところで顧客とやり取りがなされていたのだと思います。そうした背景が見えにくいことで、SEから見るとコンサルタントが何をしているのかが理解しづらかったのです。

SEの時に関わったITコンサルの役割

実際、SE時代に見ていたITコンサルタントの仕事を振り返ると、いくつかの具体的な業務が思い出されます。それぞれの仕事が、どういう役割で、どのようにSEの業務に関わっているのかを紹介します。

PMO

コンサルがPMOとして、基幹システム導入のプロジェクトに入っていました。進捗や課題管理をしてくれているわけでもないので、何をやっているのかなあとあまり意識はしていなかったのですが、いきなり要件定義の進め方に少しコメントしてきたり謎でした。私たちSEは、顧客と協力して要件を固めて進めていく立場であり、コンサルタントのアドバイスがどこまで有益なのか分からないこともありました。また、SEからするとITコンサルの役割が見えていないので、どういった役割で入っているのかはSEにも説明してあげると親切だと思いました。そういった背景が分からないままだと、SE側も聞く耳を持てないと思います。顧客とSEとコンサルタントがしっかり連携して議論し、全員が共通の目標に向かって進むことが重要だと思いました。

チェンジマネジメント

基幹システム導入の際、ITコンサルタントがチェンジマネジメント担当として関わっていました。当時は、コンサルタントと顧客の業務部門が会話をしているのですが、その内容にSEが検討した内容が反映されているのかは疑問でした。PMOとしてプロジェクトに関わっていた私は、もっと主導権を握ってITコンサルタントとやり取りすべきだったと反省しています。ITコンサル側からもあまりコミュニケーションがなかったので難しいと感じたプロジェクトの一つです。

IT投資戦略/企画

ITコンサルタントが関わる業務の中には、IT投資戦略や企画もあります。SIerの支援として、どのソリューションに投資するか、どの技術に注力すべきかという戦略の立案に携わることもあります。SEとして、現在の業務についてヒアリングが行われました。今思えば、こうした戦略的な仕事は、事業会社が自社で決定することが難しいため、コンサルタントに依頼したのだなと思いました。

まとめ

SEとしてITコンサルタントの仕事を見ていたとき、正直言ってその仕事内容がよく分からなかったのが本音です。しかし、実際にITコンサルタントに転職してみると、彼らがどのような業務をしているのか、なぜその存在が必要なのかがなんとなく理解できたと思います。コンサル側の動き方もこういう風にすればよいのになと思うところもあり、そういった面を活かしてコンサル業務をしていきたいと考えています。この記事が何かキャリア選択の参考になれば幸いです。

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