【超重要】SEとここが違う!ITコンサルの資料作成マインドとは?

コンサルの実態

「ITコンサルって資料作成が多いって聞くけど、特別なスキルが必要なのかな?」「SEの時と資料作成の進め方が違うのかな?」

SEからITコンサルへの転職を検討している人の中には、SEとITコンサルって役割がすごい似ているけど何が違うんだろうと思っている方がいるのではないでしょうか。私自身、SEからITコンサルに転職し、最も驚いたことの一つが「資料作成における瞬発力の重要性」でした。SE時代はスピード感をもっている方だったのですが、ITコンサルになると全然遅くて・・・

この記事では、私が実際に体験したシーンを交えながら、「なぜ瞬発力が重要なのか」「どう対応すればいいのか」といった点を詳しく紹介します。読み終わる頃には、ITコンサルの仕事の仕方がイメージでき、ITコンサルに転職しようかの参考になれば幸いです。


結論:資料作成は瞬発力がすべて

資料作成はスピードが命であることをITコンサルになってより強く意識するようになりました。一人でじっくり考えて完成度を上げていこうというよりは、形にしてみて上司にレビューをしてもらう。そこで方向性が合っているかを確認する。方向性が合わないまま、じっくり考えてしまうのが一番不幸ですからね。あとは、スピード感が遅いと、上司から対応が遅いなと思われてしまうリスクもあります。


なぜ瞬発力が重要なのか?

ITコンサルは、その単価の高さから、ざっくりな資料作成依頼が多いです。「こんな感じの資料が欲しいんだけど作れるかなあ」と顧客から急に打合せ中に依頼があります。また、「ちょっとこの資料、明日の会議で使いたいんだけど」と上司から振られたりすることもあります。ここで重要なのは、依頼のタイミングでは、依頼者側も資料の完成形が明確に見えていないことが多いということ。そのため、このタイミングで、依頼者と完成のイメージをすり合わせておくことが大切です。依頼を受けたその瞬間から、資料作成は始まっていると言っても過言ではありません。また、依頼されてすぐに上司とも認識を合わせる必要があります。それは上司とも認識が合っていないまま、資料を作成するとその時間が無駄になってしまうことがあるからです。2割完成したら、一度見せてとよく言われます。


資料作成のプロセス:瞬発力を活かすステップ

1. 依頼を受けたその場でヒアリングとイメージ合わせ

まず、その場で可能な限り依頼者と認識をすり合わせます。

  • 「この資料の目的は何ですか?」
  • 「誰が見る想定ですか?」
  • 「どのくらいの粒度でまとめれば良いですか?」

この段階で前提と仮説を立て、資料の骨組みを頭の中で組み立てます。できれば、この段階でパワーポイントで資料を簡単にでも作成しながら、より具体的にイメージ合わせができるとベストです。

2. 即座に資料の叩き台を作る(2割目安)

次に、イメージが固まったらすぐに資料を作り始めます。ここでのポイントは「完璧を目指さない」こと。とりあえず2割の完成度で構わないので、見た目と構成をざっくり作ってしまいます

3. 2割の段階でレビューを依頼

資料作成の目途が見えたら、上司のレビュー時間を確保します。上司の空き時間の確保が最も難しいかもしれません。もちろん、依頼者が顧客の場合でも直接出さずに上司のレビューを通します。(むしろ上司のレビューが一番きつい)レビューでは、「方向性の認識は合ってますか?」と確認します。ここでのポイントは、認識が間違っていた場合に、(大体間違えているのですが)具体的に解像度高く議論できるかです。ここでしっかりと腹落ちできるレベルまで資料完成のイメージができれば目標達成です。

4. 最終化に向けて一気に仕上げる

方向性が合っていれば、あとは一気に8割を埋めるだけ。資料作成で一番労力がかかるのは、ゼロから骨組みを作る部分なので、そこを早めに済ませておくと精神的にも非常に楽です。


実体験から得た教訓

私がSEだった頃も、スピード感は大事にして資料作成をしており、資料作成の速さでは評価されていました。しかし、コンサルに転職してからは、それではまったく通用しないと痛感しました。依頼を受けたその場が肝心だという意識はなく、その瞬発力がその後の作業効率を決めるものだとはわかっていませんでした。

また、依頼者は依頼の場面では完全にイメージできていないことが多く、その場である程度すり合わせてしまうことで信頼も生まれます。


まとめ:スピードこそが価値になる世界

ITコンサルの世界では、資料の完璧さよりも、まず出して軌道修正するスピード感が重視されます。依頼された瞬間から勝負は始まっており、そこにどれだけ瞬発力を発揮できるかがカギです。

  • 依頼を受けたその場でヒアリングとイメージ合わせ
  • 即座に資料の叩き台を作る(2割目安)
  • 2割の時点でレビュー
  • 一気に仕上げる

これに慣れれば、資料作成のストレスも激減しますし、依頼者からの信頼も獲得できます。SEからITコンサルへの転職を考えている方は、この「瞬発力がすべて」という価値観に共感できるかどうかが、向き・不向きを判断するひとつの材料になるかもしれません。この記事が参考になれば幸いです。

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