「何月に転職すると一番お得なんだろう」
「転職したい時期は決まっているけど、どれくらい早く転職活動を開始したらよいのだろうか」
初めて転職活動をする人にとって、転職のタイミングにおすすめはあるのか、転職活動はどれくらいの期間が必要なのかわからないと思います。私の経験からすると、転職活動は転職したい時期の半年前からスタートするのが理想です。そのため、ボーナスをもらえる半年前から転職活動を開始するとちょうどボーナスをもらって転職することができます。
この記事では、転職活動に必要な期間がなぜ半年なのかを理由から説明し、半年間で転職を成功させるためのスケジュールを具体的に解説します。この記事を読み終わるころには、「転職活動をいつ始めればいいか」「どの順番で進めればいいか」が明確になると思います。
ちなみに、転職活動をすること自体が目的なのであれば今すぐにでも転職活動すべきだと考えていて、その理由を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
転職活動は転職したい半年前から始めるべし
そんなに早く必要なのかと思うかもしれませんが、転職活動には面接期間以外の準備期間が意外と長く必要になります。一般的に、企業との面接期間は2か月ほどかかりますが、その前後に各種活動期間が必要になります。
- 自己分析や履歴書・職務経歴書の準備
- 転職エージェントとの面談
- 企業選定や面接対策
- 内定後の条件交渉や退職手続き
といった工程があり、これらを余裕を持って進めると半年間は必要になります。特に企業との面接の前の面接対策が最も重要で、心から納得するまで期間をかけてでも面接対策はすべきだと考えています。
ボーナスをもらって辞める
一般的にはボーナスをもらって辞めるとお得だと言われています。確かに転職したいタイミングで転職をするのが一番すっきりするのですが、戦略的に考えるとボーナスをもらって辞めると一番お得になります。
そのため、ボーナス月の半年前から転職活動を開始し、3か月前には転職先から内定をもらっているという状況が理想的になります。
次から具体的な進め方を説明します。
転職活動に半年必要な理由
この後で半年間の転職活動のスケジュールを紹介しますが、そもそもなんで半年間が必要になるのかの考え方のポイントをまずは紹介します。以下の３つが主なポイントになると考えていますので、それを頭に入れて具体的なスケジュールを見てもらえればと思います。
- 面接の前後に多くの準備期間が必要だから
面接自体は数回で終わりますが、それまでの準備が重要です。書類作成や面接対策、企業選定に時間をかけるほど成功率は上がります。全く０からの転職活動なのであれば準備期間は多く必要だと考えています。 - 企業との日程調整にも余裕が持てるから
応募企業の面接官のスケジュールや自分自身の業務の繁忙度合いによっては、面接日程が思うように組めないことがあります。日程調整の余裕を持つことで変に焦ることなく転職活動を進めることができます。 - 年休消化期間が欲しいから
おそらくほとんどの方が年休が余っていると思います。それを消化しないまま退職してしまうともったいないので、最後の１か月くらいは年休消化期間に充てたいという考えです。
転職活動のスケジュールと段取り
ここからは、転職活動の流れを6か月前から入社まで時系列で解説します。あくまでもベースの考えとしていただき、自分の場合はここの期間は短縮できそうだから４か月で良さそうだな等の転職活動スケジュールの参考になれば幸いです。
6～5.5か月前：転職エージェントに登録＆面談
- 転職活動の第一歩は、転職エージェントへの登録。
- 登録は1～3社程度がおすすめ。最終的には相性の合うエージェント1社に絞るとスムーズ。
- 面談では希望条件や経歴をエージェントとすり合わせをし、求人情報を集め始めます。
ポイント：この段階で自己分析をしっかり行うと、後の面接対策が格段にやりやすくなります。ただ、自己分析は難しいので、転職活動を進めながらでも良いと思います。自己分析をしっかり行っておく必要があるということだけ覚えておいておけばOKです！以下の記事で転職エージェントに頼るべき理由を記載していますので、もし興味があれば覗いてみてください。
5.5～5か月前：候補企業を3社に絞る
- エージェントと相談しながら求人情報を比較。
- 条件や仕事内容を踏まえて候補企業は3社程度に絞るのがベスト。
- 多すぎると準備が分散し、どの企業にも中途半端な対応になる恐れがあります。
ポイント：志望度の高い企業の情報は徹底的に調べておくとよいです。もし知り合いがその企業で働いていたら、話を聞いておくとよいと思います。友人が働いて話を聞いたので、と面接で言うと説得力が増します！自分に合う会社の見つけ方は以下記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
5～4.5か月前：面接対策＆覚悟を固める
- エージェントの想定質問リストを使い、回答を準備。
- 答えは丸暗記ではなく、自分の経験や強みに落とし込んで語れるようにします。
- 並行して「なぜその会社なのか」を自分の中で明確にし、覚悟を固める時期です。
ポイント：面接対策は早めに始め、繰り返し練習することが重要です。ここでエージェントを活用しているメリットが最大限に生かされるのですが、エージェントは多くの人の転職活動を支援しているため、その面接で何が聞かれそうかを知っています。それを聞いて面接対策すると効果的です！ITコンサルに限らず、全ての転職先に共通して準備すべき面接対策を以下記事にまとめています。
4.5～4か月前：一次面接開始
- 一次面接は現場社員やチームリーダーが担当することが多く、雰囲気や人柄を重視されます。
- 質問はオーソドックスなものが中心なので、事前準備した内容をしっかり話せるようにします。
- 逆質問でも、その面接官にしかわからないような質問をすることで会社のことを知ることができます。
ポイント：一次面接で高評価を得られると、その後の選考が有利になります。最終面接はパートナーの方が面接官になることが多く、一次面接の評価を参照しながら面接を行います。そのため、一次面接で高評価を得ていると、それだけで最終面接のスタートラインが違うと感じました。一次面接が最も大切な理由を以下記事にまとめています。
4～3か月前：最終面接＆企業選定
- 最終面接では役員や部門長が登場。人柄だけでなく、会社の方向性と合うかを見られます。
- 最後は自分を信じて堂々と最終面接に臨むとよい結果が得られると思います。
- 複数内定が出た場合は、エージェントと条件交渉を行い、入社先を決定。
ポイント：年収や福利厚生の交渉は遠慮せずエージェントに依頼するとよいです。エージェント側もここが腕の見せ所と思っているので、交渉をしてきてくれます。面接がうまくいく人は複数内定が出ているかと思いますが、苦手な方は落ちてしまうことがあるかと思います。一次面接から最終面接まで共通して、面接で落ちてしまう人の特徴は以下に記載しています。
3か月前～入社：退職手続き＆年休消化
- 退職意思を伝え、業務の引き継ぎを開始。（後任選定、引継ぎ含めると３か月前が妥当な時期です。）
- 有給が残っていれば消化し、入社までの充電期間にあてます。
- 入社前には新しい会社から必要書類の案内が来るので、期日までに対応します。
まとめ：半年間の計画が転職成功のカギ
転職活動は、「半年間」という期間と段取りを意識することで成功率が大きく上がります。特に準備が重要で、準備不足のまま面接に臨むと、本来の力を発揮できないまま終わってしまう可能性があります。この記事で紹介した転職活動の流れと段取りが参考になれば幸いです。
コメント