「コンサルに転職する際に、自分が所属するとしたらどこらへんの部署になるんだろう」「コンサルティングファームにはどんな部署があるんだろう」
コンサルへの転職を考えたときに、コンサルティングファームの組織図を理解することは非常に重要だと思っています。というのも、私自身がコンサルの組織がどうなっているのか外から見ていて全然わからなかったからです。
コンサルティングファームの組織図はすごいシンプルなのですが、一般的に出回っているものが、色々な形になっていて、分かりにくい部分が多いかもしれません。これから転職を考えている方々がコンサルティングファームの組織がどうなっているのかを理解しておくことは、実際に入社した後の組織が自分に合っているかのイメージを描く上でも大切です。
この記事では、コンサルティングファームの組織図をシンプルに解説し、どのような部門でどのような仕事をするのかを具体的にご紹介します。コンサルティングファームのことが分かるような参考になれば幸いです。
ちなみに、コンサルの年収が高いのは高い利益率を出せるからだと思っていて、その理由は組織図も関連していると思っています。その内容を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
【結論】コンサルティングファームの組織図はシンプル
コンサルティングファームの組織図は、とてもシンプルです。しかし、実際にはその見せ方によっては分かりづらくなることもあります。コンサルティングファームでは、役割に応じて部署が分かれており、クライアント軸でコンサルを提供する部隊、ソリューション軸でコンサルを提供する部隊、社内向けのバックオフィス部隊という大きな枠組みで構成されています。
クライアント軸、ソリューション軸、バックオフィス(人事や経理)に分類
コンサルティングファームの組織がシンプルに分類される理由は、事業がコンサルティングに特化されているからだと思います。また普通の企業であれば、営業や企画といった部署もあるかと思うのですが、それもコンサルが兼務で実施しており、体制図上は非常にシンプルになっています。
そのコンサルティングサービスを、業界の専門性を持つ「クライアント軸」、技術やサービスの専門性を持つ「ソリューション軸」、そしてバックオフィス業務を担当する部隊の3つの軸で大きく分けられます。クライアント軸、ソリューション軸の部隊がいわゆるクライアントワークをするコンサルタントになります。
具体的なイメージ
では、コンサルティングファームの各軸がどのように構成され、どんな役割があるのかを具体的に見ていきましょう。

クライアント軸
クライアント軸は、顧客が所属する業界の専門性を持つ部隊です。例えば、金融、ヘルスケア、製造業、通信、公共など、特定の業界に精通したコンサルタントが集まる部門です。この部門では、業界の慣習や業務を理解しているので、それに基づいたコンサルティングを行います。業界知識を持っていると、他社事例だったり先進事例を顧客に提案できるため、業界経験がある人が多く活躍しています。
クライアント軸の特徴としては、同じ業界のクライアントを担当し、異業界のクライアントを担当することはほとんどないという点です。そのため、特定の業界知識を深めることが求められ、業界の動向や顧客のニーズに常に敏感でなければなりません。
- 所属部署例:金融、製造業、ヘルスケア、通信、公共
- 求められるスキル:業界知識、顧客との折衝能力、業務理解
ソリューション軸
ソリューション軸は、特定の技術やサービスに特化した部門です。戦略、業務改革、人事、IT、研究開発など、技術的な専門知識を持った人が集まる部署です。この部門では、業界を問わず、プロジェクトの内容に応じて最適なソリューションを提供します。
システム開発や経理業務改革など、業界横断的な支援になるため、ソリューション軸では、業界に関する知識よりも、技術や方法論に関する深い知識が求められます。プロジェクトに参加する際には、業界に関係なくその専門性を活かして、どの業界でも活躍できるようなスキルが必要です。
- 所属部署例:戦略、業務改革、IT、研究開発
- 求められるスキル:専門技術、論理的思考、プロジェクト管理能力
バックオフィス
バックオフィス部門は、コンサルティングファームの内部業務を担当する部門です。ここでは、社内のITシステムを担当する情報システム部門や、経理や人事、法務など、会社運営に関わる業務が行われます。
この部門は、クライアントワークではないため、コンサルタントとは少し異なる職務内容ですが、ファーム内での業務を円滑に進める役割を果たします。コンサルティングファームは、この社内向けの人員が少ないと感じていて、それが高い利益につながっているのだと感じています。
- 所属部署例:人事、経理、法務、情シス
- 求められるスキル:組織運営知識、社内調整能力
まとめ
コンサルティングファームの組織図はシンプルです。もしコンサルティングファームに転職するなら自分にはどこが合いそうといった考えるきっかけや参考になれば幸いです。
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