「ITコンサルとSEって自分にはどっちが合っているんだろう」「ITコンサルの方が大変そうだけど、SEと比べて何が大変なんだろう」
ITコンサルとSEの仕事は、システム導入のプロジェクトにおいて非常に密接に関係しているものの、それぞれの役割における違いから大変さは異なります。SEからITコンサルへの転職を考えている方にとって、どちらの仕事が自分に合っているのかを理解することは重要だと思っています。
この記事では、ITコンサルとSEの大変さについて、メンタル、フィジカル、その他の視点から比較した内容を記載します。それぞれの職業における大変さを比較し、どちらが自分に向いているのかを見極める参考にしていただけると幸いです。
ちなみに、私はSEはITコンサルに転職すべきと考えているのですが、その理由を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
ITコンサルとSEそれぞれに大変さがある
ITコンサルとSEの仕事にはそれぞれ独特の大変さがあります。一概に「ITコンサルが大変」「SEが大変」とは言えません。むしろ、役割に応じた大変さがあり、それが仕事の難易度やストレスに繋がっていると思います。
以下に、メンタル、フィジカル、そしてその他の観点から、両者を比較しています。それぞれの大変さを知ることが、職業選びに重要な観点になると思います。簡単にまとめると以下になりますが、詳細は後述します。
ITコンサル | SE | |
メンタル | 常に高緊張下 | ITコンサルと比べると低い |
フィジカル | SEと同じくらい働く | 炎上すると長時間労働 |
その他 | ロジカルシンキングが大変 | コミュニケーションが大変 |
ITコンサルとSEで求められる役割が違う
SEとITコンサルは役割が異なります。基本的な考え方として、ITコンサルは顧客の要件を引き出して具体化する役割で、SEはその具体化された要件をシステムという形に落とし込む役割になります。そのため、仕事の難易度としてはITコンサルの方が高いと言われています。
しかし、SEは最終的なシステムという形に落とし込む必要があり、形にしていくという点で難しいです。ITコンサルとSEは求められるスキルセットが異なり、業務内容も大きく異なります。これが、それぞれの大変さに繋がっているのです。
ITコンサルとSEの比較
以下に、ITコンサルとSEの「メンタル」「フィジカル」「その他」における大変さの違いを具体的に比較していきます。
メンタル
- ITコンサル:
常に高いプレッシャーの中で働いていることが多いです。顧客からの期待値が非常に高く、各担当者に明確な役割が与えられるため、責任感が強く求められます。また、上司からのプレッシャーもかかり、精神的なストレスが溜まりやすいです。実際、メンタルをやられている人は多いです。 - SE:
SEもプレッシャーを感じる場面はありますが、ITコンサルと比較すると、単価も低いので、顧客からの期待値はそれほど高くない傾向があります。しかし、遅延やトラブルが発生した場合の解決策を問われることが多く、その点ではプレッシャーを感じることもあります。
フィジカル
- ITコンサル:
ITコンサルは、顧客との打ち合わせが多く続くことがあり、ランチの時間が十分に取れないといった場面も多いですし、残業時間も多いと思います。しかし労働時間的には、SEとそれほど変わらないと思います。 - SE:
SEは、顧客先に常駐することが求められたり、工場等の現場に出向くことが多いです。それが体力的な問題に繋がることはないと思いますが、実際に移動したりする画面はITコンサルより多いと思います。また、プロジェクトが炎上した場合、土日勤務や長時間の残業が発生することもあり、体力的な負担が大きくなりがちです。
その他
- ITコンサル:
ITコンサルの大変さの一つは、常にロジカルシンキングを求められる点です。コンサルは、顧客に最適な提案を行うために、物事を論理的に考え、説明し、納得させる能力が必要です。そのため、常に論理的に思考することが求められ、ロジカルシンキングができないと大変です。 - SE:
SEの大変さは、コミュニケーションスキルにあります。顧客への進捗報告やコンサルとのやり取り、ベンダーとの調整など、さまざまなステークホルダーとの連携が求められます。プロジェクトを円滑に進めるためには、高いコミュニケーション能力が必要です。
まとめ
ITコンサルとSEは、それぞれの役割によって大変さが異なり、最終的には、自分がどちらの役割に向いているかを見極めることが重要です。私が考えている役割の違いやどういったスキルが必要かをお伝えしましたが、この情報が転職を考えている方の参考になれば幸いです。
コメント