「コンサルが作る表ってなんか違うんだよなあ」「なんでコンサルって表をわざわざボックスで作るんだろう」
ITコンサルとして働く上で、資料作成は日常的に行う重要な作業の一つです。特にパワーポイントで資料を作成する機会が多いのですが、コンサルとして働き始めて驚いたことの一つは、パワーポイントの表(パワーポイントに標準搭載されているオブジェクト)をほとんど使わないという点でした。
以前、SEとして働いていた際は、比較表やプロジェクトの大日程を作る際に表をよく使っていたため、コンサルの資料作成のスタイルには驚きました。コンサルは、表を使わずにボックスオブジェクトを使うのですが、その理由が何なのか最初は不思議に思いましたが、その理由を実際に使ってみて理解することができました。
この記事では、なぜコンサルが表ではなくボックスを並べるのか、そしてそれがどのように作業効率を上げ、見た目を良くするのかを解説します。
※ちなみに、コンサルが資料作成の時に意識するポイントを以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
【結論】表は作業効率が落ちて見た目も悪いから
パワーポイントに標準搭載されている表は、見た目が複雑で微調整がしづらいため、効率的ではありません。ボックスのオブジェクトを使うことで、視覚的にシンプルで分かりやすい資料が作成できる上、作業効率が向上し、変更や修正が非常に楽になります。表に代わるボックスの使い方は、コンサルの資料作成においてメリットしかありません。
ボックスが全てを改善する
パワーポイントで表を使うと、セルごとの微調整が難しく、表のデザインが崩れやすいという問題があります。ボックスを使うことで、これらの問題が簡単に解決できるだけでなく、デザイン面でも大きな利点があります。
ボックスを使うと、シンプルで美しいレイアウトが可能になり、効率的に作業を進めることができます。さらに、表と違って個々の要素を独立させ、グループ化することが容易になります。これにより、全体を一括で調整したり、修正が効率的になります。
ボックスの具体的なメリット
以下に具体的なボックスのメリットを3つ紹介します。
ボックスの方が単純に見た目が良い
表を作る際は、見た目を考慮して可能な限りシンプルにすべきです。また、ポイント絞って強調したい場合は、各セル毎にオブジェクトになっているボックスの方がはるかにデザイン性が良くなります。シンプルな表を作るのであれば、表オブジェクトの場合、かえって手間がかかります。

以下の本は私がデザイン面でとても参考になると思っている本なのですが、表の書き方とかも載っていておすすめなのでもし興味があればぜひ立ち読みでも見てみてください。
表だと行や列の微調整がしずらい
表で、行や列を追加したり削除したりすると、表全体が崩れてしまったり、レイアウトが乱れたりすることがあります。特に、セルを結合したり、行や列を微調整する際に時間がかかり、表が複雑になるほどその調整が煩雑になります。
一方、ボックスを使うと、セル単位で調整ができ、個々のボックスのサイズや配置を簡単に変更できます。これにより、デザインが崩れることなく、修正や調整がスムーズに行えます。表では実現できない細かい調整を、ボックスでは容易に行うことができます。

表は他のオブジェクトとのグループ化ができない
パワーポイントでは、表全体を他のオブジェクトと一緒にグループ化することはできません。例えば、プロジェクトの大日程を作る際に、スケジュールとその上に載せる矢羽根やアイコンなどのオブジェクトの比率を変えずに大きさを変えたい場合、表ではできないです。
ボックスを使えば、各項目をグループできるため、一緒に動かすことができます。例えば、大日程のスライドを作っている際に、そのリード文が1行から2行に増えてしまったため、スケジュールの表を少し小さくする場面等で有効です。

まとめ
ITコンサルとして、パワーポイントでの資料作成を効率的にするには、表ではなくボックスを使うべきということが分かりました。これは、作業効率を大幅に改善することもそうですが、見た目をすっきりと整えることができるためです。パワーポイント資料作成の参考になれば幸いです。
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