「ITコンサルって何の資格が必要なのかな」「そもそもITコンサルって資格が必要なのかな」
ITコンサルに転職したいけれど、「資格が必要なのかな？」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実際、コンサルタントとして活躍するためには資格が必須なのか、それとも実務経験やスキルがもっと重要なのか、迷ってしまうところです。
この記事では、私はITコンサルとして働く中で感じたことをもとに、ITコンサルには資格が必要なのか、どんなスキルが本当に求められるのかをお話ししたいと思います。
【結論】ロジカルシンキングがあれば資格は不要
結論から言うと、ITコンサルに転職するために資格は必要ありません。確かに、資格を持っていることで、一定の知識を有していると証明できる点では有利かもしれませんが、実際に必要なのは資格ではなく、ロジカルシンキングです。ITコンサルとして最も重要なのは、課題の構造化や論点の解像度を高める能力です。資格よりスキルの方が重要であり、そのスキルより重要なのが志向性だと考えています。それはスキルは後天的に身につけることが容易ですが、志向性はそれが難しいと考えているからです。資格はほとんど必要ないと言えるのではないでしょうか。以下記事にその内容を記載しています。
コンサルはロジカルシンキングが必須
ITコンサルはあくまでもコンサルなので、単に技術的な知識を持っているだけではなく、顧客の問題に対して適切な解決策を提供するためにロジカルシンキングが不可欠です。特にクライアントとのやり取りにおいては、問題を論理的に分解し、解決策を提案するためのフレームワークや視点が求められます。また、IT関連のプロジェクトは様々で、ITコンサルは持っている資格とは異なる種類のプロジェクトに携わるため、資格だけではカバーしきれない部分も多く、ロジカルシンキングが必要です。ITコンサルに必要だと思うスキルは以下記事に記載しています。
ロジカルシンキングが必要な場面
- 顧客への説明資料作成
顧客に対してわかりやすい資料を作成する際に、ロジカルシンキングが求められます。データや情報を整理し、論理的に構成することで、顧客にとって理解しやすい形にする必要があります。 - PMOとしての課題・進捗管理
プロジェクト管理の場面でも、ロジカルシンキングは欠かせません。プロジェクトの進捗や課題を整理し、次に取るべきアクションを論理的に導くことが求められます。 - 論点設定
顧客が抱える課題に対して、原因を正確に分析して論点を設定します。その解決策を提案するためには論理的な思考が必須です。根本的な問題を特定し、解決策を導き出す能力がコンサルタントに求められます。
ロジカルシンキングを鍛える最も効率的な方法
ロジカルシンキングを鍛える最も効率的な方法は、実際に多くのプロジェクトを経験することです。ITコンサルとして働く中で、問題解決のプロセスや顧客とのディスカッションを通じて、上司との対話やレビューが必要になりますので、そのプロセスの中でロジカルシンキングは鍛えられます。本を読んあり、研修を受けたりするよりはるかに効率的な方法です。もちろん最初は難しいので詰められることになるのですが、経験を積むことで次第に慣れていき、思考の枠組みや論理の組み立て方が身につきます。
もし資格を取るなら
もし、資格取得に挑戦したいのであれば、ITコンサルにとって役立つ資格もいくつかあります。特に、ITに関する知識を深めるための資格や、プロジェクトマネジメントに関連する資格が有用です。以下はおすすめの資格です。
- PMP
ITコンサルはプロジェクトマネジメントを行うことが多いため、PMP資格は非常に役立ちます。この資格を取得することで、プロジェクト管理の基礎知識を身につけ、実務に活かせます。 - SAP認定コンサル
SAPのプロジェクトも多いので、もし取得できそうなタイミングがあれば、いざSAPのプロジェクトに入ったときに少なくとも会話についていくことはできるようになります。 - 高度情報処理技術者資格
システム導入のプロジェクトとは何ぞやをわかっておいた方が良いので、読解問題や論文がある高度情報処理資格は取っておくとその知識が参考になると思います。
以下におすすめの資格として上記の資格について詳しく解説しています。
まとめ
ITコンサルタントにとって最も重要なスキルは、資格ではなくロジカルシンキングです。コンサルタントとして成功するためには、まずは実務でロジカルシンキングを鍛えることが最も効果的です。もし、コンサルとして活躍したいのであれば、悩むより先にコンサルに転職して実際のプロジェクトを経験することが一番の近道だと思います。この記事がキャリア選択の参考になれば幸いです。
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