「簿記2級って人気の資格と言われているけど本当に必要なのかな」「コンサルに資格はあまり必要なさそうだけどどうなんだろう」
ITコンサルで最も必要なのはロジカルシンキングですが、業務全般の理解も不可欠です。その中でも特に会計知識は、クライアントとよりスムーズにコミュニケーションを取るため、またプロジェクトを効率的に進めるために非常に役立ちます。私はITコンサルに転職してから間もなく、会計の知識を深めるために簿記2級の資格を取得しました。
この記事では、私がなぜ簿記2級を取得したのか、その理由とともに、具体的にどのような場面で役立ったかを解説しようと思います。
ちなみに、私が、簿記2級を取得した時の独学での勉強方法合格体験記を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
ITコンサルは会計周りのプロジェクトが多い
ITコンサルとして活躍する上で、簿記の知識はとても役立ちます。理由はシンプルで、会計周りのプロジェクトが多いためです。特にSAP等の基幹システム刷新、経費精算システム導入などでは、会計に関する知識が求められます。
簿記といってもできれば簿記3級ではなく、簿記2級が良いと思います。プロジェクトで必要となる会計的な視点を得ることができ、クライアントとのディスカッションを円滑に進めることができるようになりました。
顧客の財務部や経理部と会話が必要
会計周りのプロジェクトにアサインされると、システム側の知識のみならず、財務業務に関する知識が欠かせません。例えば、基幹システムの刷新プロジェクトでは、基本的には会計周りの検討も必要になるため、財務部門や経理部門と密接に連携を取りながら進める必要があります。
こうしたシステム導入や改善プロジェクトでは、会計の知識を持っていなければ、議論についていけないことも多いです。そのため、簿記2級を取得することで、必要な知識を身に付けることができ、より効果的にプロジェクトを進めることができました。
簿記2級は財務会計と管理会計の知識が得られる
簿記2級では、財務会計と管理会計の両方を学ぶことができます。これにより、SAPなどの基幹システムで重要な「FI(財務会計)」「CO(管理会計)」のモジュールの理解を深めることができ、業務理解につなげることができました。
具体的に経理部門がどういった業務をしているのかを知ることはコンサルには重要です。簿記2級を学ぶことで、会計の基礎から実務まで幅広い知識を得ることができ、実際のプロジェクトに役立てることができました。
資格取得は大変だけど今後のキャリアに有益
簿記2級の取得には、一定の時間と労力が必要です。特に試験範囲が広いため、仕事をしながら学習を進めることは簡単ではありません。しかし、ITコンサルとしてキャリアを積む上で、会計の知識を持っていることは大きな強みになります。
実際に、簿記2級を取得したことで、会計部門や経理部門とのやり取りがスムーズになり、クライアントとの信頼関係を深めることができました。資格を取得するまでには苦労しましたが、その後の成果を考えると取得してよかったと思います。
具体的に簿記2級がどのように役立つか
SAP等の基幹システム刷新プロジェクト
SAPなどの基幹システム刷新プロジェクトでは、財務や会計に関わる部分が多く、システムの設計や要件定義で会計の知識が重要です。私はPMOとしてプロジェクトに参画することが多いのですが、それでも財務部門や経理部門と直接連携する機会が多いため、簿記2級で得た知識を活かすことができました。
経費精算システム導入プロジェクト
簿記2級を学んでおくことで、具体的な経理業務の流れを理解でき、経理部門と円滑に調整を進めることができました。PMOとして、月末や月初の業務、年度決算対応など、経理部門の繁忙期を考慮しながらプロジェクトの進行や打合せの調整ができるようになります。このような配慮は、プロジェクトを成功させるために非常に重要です。
まとめ
ITコンサルとして活躍するためには、会計に関する知識を身につけることが重要だと思い、簿記2級を取得しました。もし、ITコンサルへの転職や簿記資格取得を検討しているのであれば、この記事が何かの参考になれば幸いです。
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