「うちの子どもはADHDかな?」と思っても、その基準が分からないから不安になる人は多いのではないでしょうか。ほとんどの人が、「よくわからないけど”普通”とは違うような・・・」という違和感がぼんやりあるくらいだと思うからです。
しかし、その違和感は正しいと思います。
私もコンサルとして子育てをしている中で、子どもの様子を見ていたり、子どもの行動を聞いていたりすると、違和感を感じる部分がありました。
この記事では、私が感じるADHDの子どもの特徴を体験談を交えて紹介します。その方が、インターネットで調べてみてもADHDの特徴は書いているけど、一般化しすぎてよくイメージできないという人向けが腹落ちすると思ったからです。
但し、今回紹介した特徴に当てはまったからと言って、必ずしも正しいとは言い切れないことをご承知おきください。そうだよね、こういう症状だとADHDっぽいと言えるんだよねといったような感じで、不安を解消するレベルでの参考としていただけると幸いです。
また、ADHDだからと言って、その子が何か悪いわけではなく、子ども自身もわざとやっているわけではなく、責任を感じていることが多いので、やたらと怒るのはやめて、ADHDのことを理解したうえで一緒に解決に向かってほしいなと思います。
多くの人がADHDを理解するために、ほんの少しでも貢献出来たら幸いです。
ADHDの特徴5選
ADHDの特徴5選をお伝えするのですが、これをきっかけに対処法や相談先を調べてみてほしいと思います。何を調べたらいいんだろう、といったような、ADHDについてわからない状態の場合、まずは以下の本を読んでみて欲しいです。
私は図書館で借りて読んでみて、とても分かりやすいと感動して、本屋さんで他の本とも読み比べてやっぱりこの本が良いなと思ってこの本を買いました。悩みに対して一定の回答がこの本から得られてすごく安心すると思います。入門書に最適です。
忘れ物が多い
「あれ、また宿題を学校に忘れてきているな・・・」「ランドセルの隣にプールバックを置いておいたのに忘れてる・・・」
忘れ物が多いというのは、ADHDの特徴の一つです。例えば、、、
- 親:連絡帳見ると、今日の宿題は漢字と計算ってなってるけどー宿題やるんだよー
- 子:漢字ドリル学校に忘れた~~~
- 親:もう3日連続で忘れてるよ!
- 子:はーい(返事も上の空)
また、こんな感じでプールバックを忘れていたり・・・

本人に悪気があるわけではありませんので、どうしたら忘れ物が少なくなるのかという仕組みを一緒に考えることが大切だと思います。
集中が続かない
「5分でいいからピアノの練習しよっ!」「宿題のドリル全然進んでないじゃん!」
嫌なことには集中が続かないというのもADHDの特徴の一つだと思います。例えば、、、
- 親:今日は3回でいいからピアノの練習しよ!明日ピアノのレッスンだよ!
- 子:ピアノの練習やだー、ピアノやめたいー(と言って椅子から降りようとする)
- 親:次の発表会まではがんばろ!ねっ!
- 子:この曲嫌いなんだよなーー(あなたが選んだんでしょ)
※このやり取りを1回1回曲を弾くたびに繰り返す・・・
また、こんな感じで机の上に算数ドリルがやりかけで置かれていたり・・・

集中が続かない、注意散漫といった症状もADHDにはありますので、すぐに怒らず、少しずつでもコツコツと努力できるように一緒に頑張っていくのが大切だと思います。
姿勢が悪い
「ご飯食べている時にぐでんぐでんにならない!」「宿題している時は顔を机につけない!」
何をしていても姿勢が悪くなってしまうこともADHDの特徴の一つだと思います。例えば、、、
- 親:ご飯食べている時は椅子に寝転ばないの!
- 子:はーい
- 親:・・・
- 子:(5分後にまた椅子に寝転んでしまう)
また、こんな感じで音読の宿題をやっていたり・・・

姿勢が悪いというのも、集中が続かないことの一種なのかもしれませんが、じっとしていられないといった症状もADHDにはありますので、その場合はどういう行動をとるべきなのかを理解させてあげるように伝えるのが大切だと思います。
準備ができない
「筆箱の中に鉛筆1本しかないし、消しゴムないよー」「今日の学校の準備してないじゃん!!」
将来の準備や順序立てて物事を進めることが難しいのもADHDの特徴の一つだと思います。例えば、、、
- 親:筆箱に鉛筆と消しゴム揃ってないじゃん、どこにあるの!?
- 子:わからないよーー
- 親:このねりけしはいらないでしょ!
- 子:鉛筆1本ランドセルの中にあったーーー
また、朝学校に出かけるのはいつもドタバタです・・・
最初はだれでも難しいと思います。子どもだけでもできるようになるまで、親が根気よく続けて一緒にやってあげることが大切だと思います。
なのに外面が良い
「学校では全然しっかりしてますよ」「●●ちゃんってしっかりしてるよねーー」
学校の先生と面談しても問題ないと言われるし、友達のお母さんとかにもしっかりしていると言われたり、外面が良いのもADHDの特徴の一つだと思います。例えば、、、
- 親:何か学校で目立った問題はなさそうでしょうか。例えば落ち着きがないとか、姿勢が悪いとか・・・
- 先生:全然問題ないですよ
- 親:お友達ともうまくやれてそうでしょうか・・・
- 先生:お友達とも楽しそうですよ。忘れ物がちょっと多いのが気になりますかね
- 親:・・・・・
なぜか、外面はよくて、家の中ではADHDを発揮してしまいます。子ども自身もそんな気はないんだと思います。外ではとてもエネルギーを使っていると親は理解してあげて寄り添ってあげることが大切だと思います。
まとめ
ADHDは対処ができるものなので、もし気になる場合は、繰り返しになりますがまずは以下の本を読んでみるのをお勧めします。どのように子どもに接したらよいか、どこに相談したらよいかが判断できるようになると思います。
ぜひ、子どもがすくすくと自分らしく過ごせるようになることを祈っています。たくさん悩みや心配があるかと思いますが、私がこうやって紹介したことが何かの手助けや参考になること以上に幸せなことはありません。
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