「なんとなく他の会社に行きたいんだけどどうやって転職先を選べばいいんだろう」
「自分に合う転職先ってどうやって見つけたらいいんだろう」
「転職先選びの条件が多すぎて何を優先的に考えると自分に合った企業が見つかるんだろう」
転職はもはや当たり前ですが、人生の大きな決断だと思います。次の職場は自分にしっくりくるようにしたいものですが、理想的な転職先を見つけることは意外と難しいものです。
自分にとって理想的な転職先はどこなのかと考える際に、何を最も重視すべきかは人それぞれ異なります。特に、初めて転職する場合や、転職先を決める際に何を重視すべきか分からないという人も多いでしょう。
実際に入社してみないと分からないことがあるのも事実で、最終的に「この会社に決めた!」と思える場所を見つけるためには、直感を信じることも重要だと考えています。
この記事では、転職先選びで後悔しないための判断基準を5つの軸を通じて解説します。自分にとって理想的な会社を見つけるための参考にしていただければと思います。
ちなみに、転職先選びでは転職エージェントの活用がおすすめです。その理由を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
自分がしっくりくる転職先にすべき
転職は人生の大きな決断です。どんなに表面上の条件が揃っている転職先でも、最終的に転職してみて働いてみないとその職場が本当に自分に合っているのかはわかりません。もちろん、年収や勤務地、キャリアアップの機会など、明確な基準で選ぶことも大切です。
しかし、どんなに情報を集め、ネットでリサーチしても、その会社の内部の雰囲気や実際の仕事の進め方、職場の人間関係までは分かりません。そのため、最も大事なのは、自分が後悔しないような「しっくりくる」と直感的に感じる職場を選ぶことだと考えています。
直観が重要だからこそ徹底的に調べる
転職先を選ぶ際には情報収集が重要です。ネットでの情報や転職エージェントから得られるアドバイスは、決断を下すための強い助けになります。しかし、それでも結局どの会社に行くべきかと決めるためには、最終的に直観に頼るのが一番だと考えています。
情報収集は限界がありますが、ここまで調べたからあとは自分の直感を信じようというレベルまで行けば大体転職は成功すると思います。もちろん、直感だけに頼るのはリスクがあるため、情報収集が重要なのですが、最終的には自分の直感や感覚を大切にして、「なんとなくここに合いそうだ」と感じる会社を選ぶことが、結果的に後悔しない転職先の決め方につながると考えています。
優先順位は無理に決めない
年収、仕事内容、会社の文化等、これから紹介する軸で会社選びをしていくことになります。しかし、優先順位は無理に決めるべきではないと考えています。無理に決められなければ、すべてが自分の希望に合致する会社が出てくるまで探すべきだと考えています。
というのも、年収は●●万円以上、仕事内容は企画系、会社の文化は、日系でまったりしている、というように、どれも0⇔1の条件ではなく自分の中で基準を設けられるものになっています。
すべての条件をクリアしているなと思う企業にエントリーしてみるべきです。あとは面接を進めるうえで、実際に会社に人と話してみての直感や自分の感覚を信じて転職先を決めるとよいのではないかと考えています。

会社選びの軸5選
転職先を選ぶ際には、自分の経験を基にすると、以下の5つの軸に基づいて検討を進めることが重要だと考えています。
条件軸
最初に思いつく転職条件として、年収や勤務地などの雇用条件があります。例えば、年収が1000万円以上が希望であったり、勤務地が家に近いかや在宅勤務ができるかなどです。特に家族構成や自分の年齢、今後のライフプランによって、この軸が最も重要になると思っています。
子どもが小さい時は在宅勤務の希望が強くなるかもしれませんし、反対に子どもが成長し、バリバリ働きたいと考える年齢になれば、より高い年収や充実したキャリアパスを求めるようになるかもしれません。
具体的に条件軸を深堀していくと、年収とワークライフバランスは密接にかかわってくることが分かります。年収は会社選びの中で最も重要な軸といっても過言ではないと思います。
というのも、直接的に自分の生活に良い影響が出るからです。良い家に引っ越したり、将来の貯金ができるようになったり。仕事へのモチベーションに大きく影響します。
また、年収を軸に会社探しを進めると、意外と、年収が高い企業は、ホワイト企業であることが多く、福利厚生や労働環境が整っていることが多いです。
というのも、企業側は優秀な人材を集めたいので、年収だけではなく他の条件も良くしたり、優良企業は年収以外の条件も良いことが多いです。年収が上がることに対して「トレードオフ」として他の条件が悪くなることは少ないです。
条件軸からはこういったことが見えてくるかと思います。
業界軸
転職先が同じが業界だと勝手がわかっていますし、業界の知見があるので不安も少なく転職しやすいと思います。業界軸で検討するのは自然な流れだと思っていて、現在の会社に不満があるが、この業界で働いていきたいといった場合に同じ業界内の他社に転職を検討することが多いかと思います。
例えば、自動車業界で働いている人が自動車が好きなので自動車業界には居続けたいと考えるのは自然なことだと思います。一方、業界を跨ぎますが、自分が知見のある得意領域の業界への転職も考えられると思います。例えば、元々製造業で働いていた人が、製造業向けのコンサルに転職するようなパターンです。
業種軸
次に業種軸です。例えば、ITコンサルから社内SEに転職を希望する場合、社内SEに絞って業界問わず転職先を検討するパターンも多いかと思います。今の職種の仕事のスタイルに不満があり、異なる業種に挑戦したいという場合が多いと思います。
また、同業種で他の業界に転職するパターンもあると思います。例えば、通信業界のマーケティングから、製造業のマーケティングに転職する場合、職種が似ているのでスムーズに転職することができます。
その会社が好きか軸
これまでとちょっと趣が変わって、自分がその会社を好きかどうかというどちらかというと直感的な部分になります。その会社が持っている商品やサービス、文化や理念に共感できるかも大切なポイントだと思っています。
例えば、不動産業界に興味があればデベロッパーに、お酒が好きだから飲料メーカーに転職したいと思うと思います。その会社の商品やサービスが純粋に好きかどうかは働いて誇りを持てるかどうかに繋がり、仕事のモチベーションに大きな影響を与えると考えます。
また、会社の文化もその会社が好きになれるかの重要な要素になります。職場環境が、自分の性格や働き方に合った職場で働くことは、長期的に見て非常に大切な要素です。
例えば、外資系と日系の企業だとわかりやすいのですが、外資系は、成果主義、バリバリに働く、一方で日系は、年功序列、まったり、といったような企業文化があると思います。
そういった企業文化のもとには、そういった人たちが集まります。自分に合っていない場合、合わない人たちに囲まれて仕事をするのは、日々のストレスが溜まりやすく、仕事がつらく感じてしまうことがあります。
キャリア軸
最後にキャリア軸です。転職を考える時には、自分のキャリアのビジョンを描き、それに向かってステップアップできるかどうかを考えます。例えば、30代前半でスキルアップを目指してコンサルティングファームに入ることや、50代になってこれまでの知見を活かしつつ落ち着いて働くために事業会社の社内SEに転職することなど、年齢や志向に合わせてキャリア軸を選びます。
5年後に目指すキャリアに向けて、今はその経験を積むために転職するという視点も大切です。このように、転職が単なる職の変化ではなく、未来のキャリアにどうつながるかを考えることが、後悔しない転職を実現するポイントです。
長期的なキャリアを見越して、自分が成長できる環境か、将来転職を考える際に、今の仕事がどれだけその後に役立つかも重要な要素です。例えば、経験を積んだ後に転職したい場合、現在の仕事で得られるスキルや知識が将来の市場価値を高めるかどうかを見極められるとよいと思います。
まとめ
転職先を選ぶことは簡単ではありません。自分に合った条件を見つけるためには情報収集が欠かせませんが、最終的には直感を信じることも重要です。今回紹介した5つの軸を念頭に、自分がしっくりくると感じる転職先を見つけるための参考情報になれば幸いです。
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