ITコンサルの働き方とは?激務?リモートワーク?ワークライフバランスの実態を紹介

コンサルの実態

「ITコンサルに転職したいけど激務だといやだなあ」
「ITコンサルのワークライフバランスってどうなっているんだろう」
「ITコンサルってリモートワークできるのかな」
「ITコンサルの仕事の仕方をイメージしたい」

ITコンサルに転職を考えている方々にとって、仕事の内容やスキルに関心があるのはもちろんですが、実際のワークライフバランスも気になるところだと思います。特に「コンサルは激務」とよく聞くので、どれほどの労働時間や生活のバランスを保つのが難しいのか、不安に感じている方も多いと思います。

また、コンサルはリモートワークしやすいという点はイメージしやすいかと思いますが、それがどのようなメリット・デメリットを持っているのかをしっかり理解しておくことも重要だと思います。

この記事では、私自身のITコンサルとしての経験から、コンサルのワークライフバランスについて実際にどうだったのかをお伝えします。この記事を読んでいただくことで、転職前にITコンサルの仕事が自分に合っているのか、ライフスタイルとのバランスが取れるかをイメージしやすくなると思いますので、参考になれば幸いです。

先に言ってしまうと、ITコンサルは激務です。その理由を以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば覗いてみてください。

ワークライフバランスを重視したければ、ITコンサルは辞めた方が良い

まず最初に結論からお伝えします。ワークライフバランスを最優先したいのであれば、ITコンサルタントは辞めた方が良いです。もちろん、転職後に柔軟な働き方を実現している方もいますが、一般的にはITコンサルタントは長時間働くことが前提となる仕事です。

これからお伝えする実際の体験談や具体例を見ていただければ、コンサルタントとして働くイメージを持つことができると思います。

コンサルのワークライフバランス上のメリットとデメリット

残業時間が長いが、在宅勤務可能

ITコンサルの仕事は、基本的に在宅勤務が可能です。そのため、子どもの送り迎え等の調整は比較的しやすいです。一方、資料作成等での残業は多く、在宅できたとしても、働いている時間が長いことには変わりありません。

残業時間は長い

私の経験では、1日の残業時間は他の業界と比べて長いと感じています。プロジェクト次第ですが、基本的には、残業は40時間を超えると思います。例えば、顧客の要求に応じて資料を作成したり、進捗報告をまとめたりすることが日常的にあります。

これらは作成後に顧客に提示する前に、必ず内部レビューが必要になり、その時間を踏まえるとその日に資料作成を終わらせないといけないという状況になることが多いため、ワークライフバランスを守ることが難しくなる場合があります。

出社より在宅勤務の方が多い

一方、コンサルは在宅勤務の方が出社の日より多い印象です。プロジェクト次第ではありますが、顧客との打合せや内部の資料レビューが多いため、完全に在宅にするのではなく、出社した方が効率が良い場合もあり、その日は出社しているイメージです。

日々の年休は取得しにくいが、顧客に合わせて長期休暇は休める

ITコンサルとして働く上で、日々の年休の取得は難しいです。前もって宣言をしていれば問題ないですが、あまり休みやすいとは言えないです。しかし、顧客が休むタイミングでは話が別で、特に長期休暇は顧客が休んでいるのであれば休もうという雰囲気になります。

日々の年休取得は難しい

常に顧客に資料を見せたり、報告をしているので、顧客が休む日に合わせれば休みが取りやすいですが、それ以外の日で積極的に年休を取るのは難しいです。家族の都合等で休みが必要であれば、前もって宣言をしておく必要があります。何度も取れないので、ここぞという時に休めるようにしておくのがポイントです。

長期休暇は取りやすい

一方で、顧客が休んでいる日は休みを取りやすくなります。もちろん、自分の仕事が片付いている前提ですが、報告先の顧客が休めばその日に一緒に自分も休むことはできます。特に、年末年始やお盆休み等での顧客の年休推奨日を事前に調べ、そのタイミングに合わせて休暇を取得することで、プロジェクトの進行に支障をきたすことなく、ワークライフバランスを調整することができます。

それでも、働き方は良くも悪くも柔軟

まず初めにお伝えしたいのは、ITコンサルの働き方は柔軟であり、基本的には自分のライフスタイルや仕事のスタイルに合った形で働けるということです。特に、リモートワークと出社のどちらを選ぶかは、自分の業務内容やライフスタイル、さらにプロジェクトの状況に応じて選ぶことができます。

もちろん、どのプロジェクトにおいても結果を出すことが最優先であるため、パフォーマンスが重視されることは間違いありません。しかし、その結果を達成するための手段や働く場所については、非常に自由度が高いと感じています。

例えば、家族の都合や生活スタイルを考慮しながら、リモートワークを多く取り入れている人もいれば、顧客との重要な打ち合わせのために週に1回、または2回は出社するという働き方をしている人もいます。さらに、チームコミュニケーションを目的として、オフィスで顔を合わせることを選択する人もいます。

コンサル業界の働き方は、柔軟性が非常に高いとよく言われまし、自分自身そう感じています。コンサルはあまり場所が制限されるような仕事ではないため、時間や場所に関しては比較的自由が利きます。自分のペースで働けることは一見魅力的ですが、その自由がもたらすのは責任の重さでもあります。

つまり、柔軟に働けることが、必ずしも簡単な仕事環境を意味するわけではなく、自己管理が求められる場面も多く、結果が出なければただの長時間労働になってしまうこともあるのです。

理由① 柔軟に働けることをメリットとして、実力のある人に集めたいから

コンサルティングファームは、柔軟な働き方を提供することで、優秀な人材を引きつけ、長く活躍してもらう環境を作り出しています。コンサルティングファームの主な目的は、顧客に高い価値を提供することであり、そのためには実力のある人に集まってもらう必要があります。

実力のある人でもライフスタイルに合った仕事をしたい場合に、コンサルを辞めてしまう可能性があります。そういった人にもコンサルとして残ってもらうために柔軟な働き方を提供しています。家族やプライベートの時間とのバランスを取ることが可能になり、長期的に働き続けやすくなるという利点があります。

理由② 結果を出せばどこで働いても構わないから

ITコンサルの働き方において重要なのは、基本的には結果を出していればどこで働いても構わないという点です。その前提のもと、東京のプロジェクトに大阪配属の方が参画して大阪で働いていることもあります。懇親会やマイルストーンのタイミングでは、出社を求められますが、その時だけ調整できれば問題ありません。

柔軟な働き方の具体例

次に、ITコンサルタントが実際にどのように柔軟な働き方をしているのか、具体的な例を挙げてみます。

時間休は比較的取れる

事前に調整しておけば、1時間から2時間程度の短い時間の休暇を取ることが比較的容易です。特に家庭がある方にとっては、子どもの授業参観や学校行事、家族イベントなどにも参加しやすく、プライベートと仕事のバランスを取りやすい環境と言えると思います。

自分のライフスタイルを大切にしながら働きたい方にとって、この柔軟さは非常に魅力的だと思います。ただし、もちろん、事前にタスクやスケジュールの調整が必要なため、業務に影響を与えないように計画的に仕事を進めきっちり休めるようにする必要があります。

定時時間外に作業を回せる

定時内にすべての作業を終わらせることは難しい場合が多く、定時後や早朝に作業を回すことが一般的です。例えば、子どもの夜ご飯を作りながら作業を進める、夜遅くに静かな時間帯に集中して作業する、といったことが可能です。

自分のペースで作業ができるため、仕事とプライベートを両立させやすいのですが、逆に自己管理が必要になります。というのも、仕事とプライベートの境目が見えづらくなってしまうので、長時間作業ができてしまいます。そのため、メリハリをつけることが大切だと感じています。

リモートワークができる

コンサルタントはリモートワークが普及しているため、打ち合わせや会議もオンラインで行われることが多く、実際にオフィスに出社することが少なくなっています。これにより、満員電車を避けることができ、出社時間に縛られることなく、自分のペースで仕事を進めることができます。

関東関西問わず同じプロジェクトに参画していることもあり、会社全体としても、リモートワークがベースだと考えているのだと思います。リモートワークだと、家庭の事情や個人的な都合に合わせて柔軟に働きやすいですが、しっかりアウトプットを出すといったような責任も伴います。

リモートワークvs出社の事例

実際に、私の周りでも様々な働き方をしている人がいます。以下に、代表的な働き方を紹介します。

小さいお子さんがいる方はリモートワーク多め

私の同僚の中には、家族の都合でリモートワークを多く取り入れている人がいます。特に、小さな子どもがいる場合、子どもを幼稚園や保育園に送り届ける必要があるので、その前から仕事を開始しておいて、その時間だけ少しだけ抜ける方が多いように感じます。柔軟な働き方ができるため、家庭と仕事の両立がしやすいという利点があります。

顧客との重要な打合せで出社

一方で、顧客との重要な会議があるときや、直接対面で会話した方が良い場合は出社しているパターンが多いです。直接顔を合わせることは、信頼関係の構築に大きく影響するため、出社の日は顧客先で働いていました。せっかくなので、顧客だけでなくチーム内でもコミュニケーションを多めに取るようにしていました。

週に1回から2回のペースでの出社をし、顧客との信頼関係やチーム内でのコミュニケーションを重視していた事例になります。

チームでのコミュニケーションを目的とした出社

また、顧客との打合せが無くても、チームでのコミュニケーションを重視して出社する人もいます。チームでのコミュニケーションの場合は、周りに気を遣わず話したいことを話したいため、顧客先ではなく自社に出社します。

特に、プロジェクトが複雑になったり、チーム内での意見交換が多く必要になる場合、顔を合わせて話すことで、より深い理解や迅速な意思決定が可能になります。対面の方が、アイデアや問題点を共有しやすいと感じる人には、出社の方が適しているかもしれません。

リモートワーク派の方が若干多いイメージだが、出社好きの人もいる

何が何でも在宅じゃないと嫌だという人はいませんが、リモートワーク派の方が多いのではないかと私は実感しています。特に、通勤時間を省略できるため、その分生産性が上がると感じている人が多いです。しかし、出社が好きな人も一定数いるのが特徴かなと思います。出社することで、チームメンバーとの密なコミュニケーションが取れるため、働きやすさを感じるという人もいます。

自社が好きな人が多い

コンサルのオフィスは、オフィス環境が整備されていることが多いです。特に、きれいなオフィス、無料の飲み物、大きなホワイトボードなどがあるため、自社が好きな人が多いという印象があります。出社することで、設備を活用して快適に仕事ができる点も、出社を選ぶ理由の一つです。

まとめ

ITコンサルの働き方は、良くも悪くも非常に柔軟です。この記事が、コンサルの仕事の仕方のイメージにつながり、今後のキャリア選択の参考になれば幸いです。

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