【コンサルのアベイラブル期間とは】転職して分かったその実態を解説

コンサルの実態

「コンサルには、アベイラブルっていうのがあるらしいけど一体何なんだろう」、「アベイラブル期間は稼働しなくてよいというのは本当・・・?」

ITコンサルに興味がある方は「アベイラブル」という用語を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、この言葉に馴染みがない方も多いと思います。

この記事では、アベイラブルとは何か、どのように活用するのかの実態について解説します。

※ちなみに、このアベイラブルを含めて、私がSEからITコンサルに転職して驚いたことは以下の記事に記載していますので、もし興味があれば覗いてみてください。

アベイラブルとはプロジェクトにアサインされていない期間のこと

アベイラブル期間とは、プロジェクトにアサインされていない期間のことを指すのですが、簡単に言うと、「アベイラブル」はプロジェクトとプロジェクトの間に取ることのできる休暇期間を指します。

コンサル業界では、プロジェクトが終わった後、次のプロジェクトのアサイン時期を調整して一定期間を休む仕組みがあります。この期間が「アベイラブル」であり、コンサルタントが疲れを癒したり、リフレッシュするための大切な時間となります。

プロジェクトでのハードな心身をリフレッシュする仕組み

ITコンサルは非常にハードな仕事です。プロジェクトの期間中は、長時間にわたって忙しく働き、納期に追われることが多くなります。そんな中で、休息の時間が取れないと心身に大きな負担がかかり、パフォーマンスが低下してしまい、最悪のケースで離職に追い込まれてしまうほどのメンタル不調になる可能性があります。

そこで、コンサルティングファームでは、プロジェクト終了後に一定期間休暇を取ることを許可し、リフレッシュを促進するための仕組みを設けています。この仕組みがあるからこそ、コンサルタントは一定期間のハードワークを終えた後、心身の健康を保ちながら次のプロジェクトに備えることができます。皆さん、この期間中でプロジェクト稼働中にできなかったことを実施してリフレッシュします。よく旅行に出かけている人が多いです。

社内失業の面もある

リフレッシュの期間と言うと聞こえがいいですが、その間は働いていないため、会社に貢献できていないことになります。また、プロジェクトの数が減ってしまい、純粋にプロジェクトにアサインされない状況が続くと、社内失業のような形になります。

これは何を意味しているかというと、ある一定の割合でプロジェクトにアサインされていないと、会社に貢献していないとして、評価が著しく下がってしまいます。当たり前ですが、評価制度上、そんなに簡単には休めないような仕組みにもなっています。

アベイラブルの具体的なイメージ

以下のような流れでアベイラブル期間に入り、次のプロジェクトを迎えることになります。

  1. プロジェクトの終わりを調整
  2. リソース管理者に休暇期間を連絡
  3. 休暇後にアサイン面談を実施して次のプロジェクトが決まる
  4. 次のプロジェクトが決まらなかったら社内失業

プロジェクトの終わりを調整

プロジェクトが終了したり、プロジェクトから抜けたいと自己申告して、プロジェクト最終日を決めます。(ちなみに、自己申告の場合でも、後任が決まれば基本的には断られることはなく、引継ぎを実施してプロジェクトを抜けることができます。)

長期的なプロジェクトになると、メンタル的な疲れや、新たなチャレンジを求めたくなったりと、様々な理由からプロジェクトを抜けたいと思うことがあり、抜ける調整をするのは珍しいことではありません

リソース管理者に休暇期間を連絡

プロジェクトを抜けることが決まったら、休暇期間を社内のリソース管理者に連絡します。これにより、休暇期間はアサイン面談が設定されないようになります。この休暇期間中も給料が発生するので、ずっと取得してよいものではありません。

職位ごとに稼働しなければならない稼働率があり、例えばスタッフレベルであれば85%はプロジェクトで稼働しなければならないという決まりがあります。その稼働率を下回ると評価が下がるため、その稼働率を踏まえて休暇期間を設定しますが、平均的には1か月という感覚です。

休暇後にアサイン面談を実施して次のプロジェクトが決まる

休暇後、アサイン面談が実施され、次のプロジェクトを決めていきます。この面談では、次にどのプロジェクトにアサインされるかを上司と相談し、プロジェクト側がその人を受け入れるかを検討します。面談後、双方が合意すれば次のプロジェクトが決定します。ファーム側もできる限り稼働率を上げたいのでアサインされるようにしますが、アサインできるプロジェクトがない場合もあります。

次のプロジェクトが決まらなかったら社内失業

アサイン面談を経ても次のプロジェクトにアサインされない場合やそもそもアサイン面談がない場合は、いわゆる社内失業状態になります。この状態になってしまうと、稼働率を下回る可能性が高くなり、評価に影響を与えることがあります。

まとめ

アベイラブルという仕組みは、コンサルタントにとって重要なリフレッシュ期間であり、過酷なプロジェクトの後に心身を整えるための貴重な時間です。しかし、アベイラブル期間中に無限に休暇を取れるわけではなく、稼働率を守る必要があります。こういった仕組みがコンサルティングファームにはあるということを知ってもらい、コンサルへの転職等の参考になれば幸いです。

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