【ITコンサルの仕事内容】PMOの忙しい1日のタイムスケジュール

コンサルの実態

「ITコンサルって、実際どんな1日を過ごしているのだろうか?」、「激務と聞くけど、人間らしい生活は送れるのか・・・」

コンサルへの転職を考えている方にとって、最も気になるのが“日々の働き方”。コンサルは年収が高いから転職してみようか気になるけど、激務すぎるのが嫌なんだよなあ・・・と、どれくらい忙しいのか、どんな業務をしているのか、ワークライフバランスは保てるのか――具体的なイメージがないと、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いはずです。

この記事では、ITコンサルとしてのPMOでの私の実体験をもとに、「ある1日」のスケジュールを時系列でご紹介します。この記事を読むことで、ITコンサルの日常業務を具体的にイメージする参考になれば幸いです。

※ちなみに、私の1日のスケジュールはこれから示しますが、忙しいながらも生産性を爆上げするためにしていることは、以下に記載しています。


結論:ITコンサルの忙しさはプロジェクト状況次第で変わる

最初から、状況次第で変わるという抽象的なことを言ってしまい申し訳ないのですが、結論はこれになります。

ITコンサルの1日は、プロジェクトの進捗状況やマイルストーン(節目)によって大きく左右されます。特に今回は、PMOの1日になるので、より一層プロジェクトの状況次第で忙しさが変わってきます。例えば、ステコミやフェーズゲート等のマイルストーン前であれば、準備のための会議が増えるため、定時時間内では資料作成等の個人作業を進める時間が取れず、定時後にやっと作業ができるといった状況になります。逆に、比較的落ち着いた時期であれば、資料作成に集中できる“静かな日”もあります。つまり、ITコンサルの1日は、日々変動するプロジェクトフェーズの影響を強く受けるのです。


忙しさの理由:ITコンサルは、論点整理・資料作成が求められるから

ITコンサルは、PMOとはいえ、単なる会議の進行役や課題の抽出、ToDoの整理をしていればよいということではありません。進捗会議で遅延が発生したら、その原因と対策を一緒に考えてネクストアクションまで落とし込んだり、課題やToDoは予定通り終わりそうなのか、リスクはないのかを担当者と一緒に検討する必要があります。そのため、会議以外の時間はもちろん、会議内の時間も使って作業(論点整理・資料作成)できるかがポイントになります。

特に会議が多い日は、作業の時間が確保しづらく、必然的に「資料作成が夜間にずれ込む」ことも。以下では、実際のスケジュールを通してその実態をご紹介します。


実例:PMOとして働いたITコンサルの1日のスケジュール

以下は、ある日のスケジュールです。この日は、内部進捗と顧客への進捗報告があり、PMOとしては比較的忙しい日の例となります。

時間帯内容
09:00-09:30【作業】資料対応、各種返信
前日の資料(本日15時からの顧客進捗報告資料を上司にレビューしてもらっていた)再レビュー対応、メール/チャット対応をして、本日の仕事を開始。昨日の夜は21時くらいまで作業をして、上司に再レビュー依頼済みのものが、夜23時に返ってきた・・・基本的に、メールチャットは夜のうちに返すので朝は来ていない。
09:30-10:00【会議】PMO朝会
PMOチームの朝会。11時からの内部進捗報告会の準備をしたり、PMOメンバー内のタスク状況共有をする。顧客進捗報告資料は絶賛修正中と報告する。
10:00-11:00【作業】資料対応、会議準備
顧客進捗報告資料を最終修正をし、上司に修正完了の連絡。次の時間の内部進捗報告会ではファシリテーションが必要なので、各チームの報告内容を事前に確認して、論点を整理する
11:00-12:00【会議】内部進捗報告会
PMや各チームリーダと進捗状況をすり合わせる。課題があればチームリーダからPMに報告をしてもらい対策を検討する。この対策検討ではPMOもPMO観点でのコメントが必要になるので気を抜けない。
12:00-13:00【昼休み】各種返信
コンビニ飯を食べながら作業。午前中に来ていたチャットやメールはこのタイミングで返信する。
13:00-13:30【会議】顧客とのPMO定例
顧客報告の事前にPMO間での報告内容のすり合わせ。信頼関係の構築に重要。
13:30-14:00【作業】資料対応
顧客とのPMO定例の中で、指摘が出た場合に、速攻で対応が必要。厳しい内部レビューを通過しているので、ほとんど指摘は出ない。指摘が出なかった場合は、ほっと一息つく時間。
14:00-15:00【会議】論点検討会議
PJを進めるにあたっての論点を顧客と検討。例えば、SAPのPJであれば、業務フローやシステムの仕様について顧客と議論し、As-IsとTo-Beでギャップがないかを確認、ギャップがあれば業務運用で対応するかシステムの機能側で対応するかを検討。PMOとしては、耳だけ参加になるが、進捗の把握として出席が必要。
15:00-16:00【会議】顧客進捗報告会議
毎週の大一番。この報告のために、朝から資料対応をしてきた。顧客側のプロジェクトオーナーやPMに向けた進捗報告を実施。(なぜかこのPJではPMから報告するのではなく、PMOから報告していた。信頼されていたということか・・・)
16:00-17:00【作業】会議後対応
顧客進捗報告会議で発生したタスクを整理し、課題管理表の更新や必要に応じてMTGの調整を実施。この作業をスピード感を持って実施するまでが大一番。
17:00以降【作業】各種作業
メール/チャット返信、議事録レビュー、翌日用資料の準備など、いかに明日に作業を持ち込まないかがポイント。というか持ち込むと翌日の作業がパツパツになるので、持ち込んではいけない。

このように、会議と作業が交互に訪れることで、資料作成の時間が押してしまうのが現実です。


コンサルの業務をイメージするのにおすすめの本

今回は、私のPMOとしての1日を紹介しました、

以下の本は私も”確かに”と思うようなことばかりでしたので、非常におすすめです。非常に面白くわかりやすいので、盛っているんじゃないかと思う部分もあるかと思いますが、コンサルの実態を把握するのに一番の本だと思います。

まとめ:忙しいけれど、やりがいのある仕事

ITコンサルの1日は確かにハードです。ときには定時後に集中して作業する日もあります。資料レビューが定時後に終わり、そこから赤ペンだらけの資料を直していくことなんてざらです。しかし、その分だけ力はつくと思います。これらを成長の糧に変えられる人にとって、ITコンサルは非常に価値のあるキャリアになります。この記事を通じて、ITコンサルのリアルな1日を具体的にイメージしていただき、転職を前向きに検討するきっかけになれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました