コンサルは転勤がない理由とは?出張ベースで働いている実態を解説

コンサルの実態

「コンサルに転職したいけど、転勤があるのだろうか」
「コンサルって全国の企業が顧客のイメージがあるけどどうやって働いているんだろう」

特に家を買ったばかりであったり、子どもが大きくなってきて今の場所から引っ越しできない人は転職先の転勤の有無が気になる人は多いと思います。

私自身も転職を考えたときに気にしたのが転勤の有無でした。もし転勤があるとなった場合に、今の生活を大きく変えてまで新しい転職先の仕事をやってみたいとは思いませんでした。

結論から言えば、コンサルは基本的に転勤が必要ない仕事です。多くのコンサルは、必要に応じて出張ベースで働いており、ずっと顧客先に常駐することもほとんどありません。

本記事では、コンサルが転勤しなくても働ける理由と、その実態を具体例を交えながら解説していきます。

ちなみに、以下記事ではコンサルの働き方を紹介していますので、もし興味があれば覗いてみてください。


コンサルは転勤しなくても働ける

コンサルの顧客は全国津々浦々なので、中には転勤しないといけないプロジェクトもあるのではないかと思う方もいるかと思います。ですが実際には、転勤を伴うケースはほとんどありません。

なぜなら、コンサルの仕事で顧客先に常駐が必要だったとしても、最悪の場合でも月曜朝から金曜夜まで顧客先の近くのホテルに泊まればよいからです。

コンサルはプロジェクトベースなので、勤務地に合わせてまで転勤をする必要はありません。また、そもそも顧客先常駐のプロジェクト自体が少なく、成果を出すことが最優先であり、勤務形態や勤務地はそのための手段にすぎません。

そのため、転勤という形で生活の拠点を大きく変える必要はなく、出張やリモートワークで十分に対応可能です。

転勤とは

転勤と聞くと嫌なイメージしかわかないと思いますが、改めて転勤の実態を紹介したいと思います。これを理解すると、コンサルは転勤がないことが理解できると思います。

転勤ってどういうこと

転勤とは、会社の人事異動によって勤務地が変更になることを指します。一般的には自宅から通えない場所への異動を意味し、引っ越しを伴うケースが多いです。

転勤は人員の配置バランス調整や社員のキャリア形成を目的に行われ、特に大企業や全国展開している企業で多く見られます。


転勤している人の割合

厚生労働省の調査によると、日本で転勤を経験する人の割合は全体の約1〜2割程度とされています。特に大企業や総合職の割合が高く、30代〜40代で経験することが多いとのことです。

一方、中小企業や専門職では転勤は少なく、勤務地限定制度を設ける企業も増えてきています。近年は働き方改革や人材定着の観点から、転勤の頻度は減少傾向にあります。


転勤のメリット

転勤には、キャリア形成や人脈拡大といったメリットがあります。新しい環境での業務経験はスキルの幅を広げ、将来のキャリア形成に大きなメリットがあります。地方勤務を通じて地域の顧客や社員とのつながりを築ける点や地方の考え方や働き方を実際に体験することも大きな強みとなります。

さらに、新しい土地での生活を経験することで視野が広がり、柔軟な対応力も養われます。そういった特に地方ならではの暮らしや習慣を経験していることは業務にも良い影響を与えます。


転勤のデメリット

一方で、転勤には生活面の負担も大きくあります。引っ越しに伴う費用や生活環境の変化、配偶者の仕事や子どもの教育への影響は避けられません。家族と離れて単身赴任を選ぶ場合、生活の二重負担や孤独感が課題になります。

また、ライフプランに大きく影響するため、社員にとって大きなストレス要因となり、近年は転勤を避けたいと考える人も増えています。

コンサルで転勤がない理由

コンサルは転勤してまでそのプロジェクトにアサインされるということがありません。基本的には出張ベースで働いています。コンサルの自社自体も東京や大阪にあるため転勤という発想がほとんどないと思います。

なぜコンサルで転勤がないのかを紹介します。


出張ベースで働いている人が大半だから

コンサルが実際にどのように地方の人や遠方の人と働いているかというと、ベースはリモートでコミュニケーションをとり、必要なタイミングで顧客先に出張して働いています。

たとえば、顧客とのステアリングコミッティ等の経営層への報告といった重要な会議があったり、効率的に議論を進めるために1日に3時間以上の時間をかけて討議する集中討議が必要な場面だけ出張し、それ以外はオンライン会議やチャットでプロジェクトを進めます。

つまり「成果が出せれば場所は問わない」という考え方が浸透しているため、わざわざ転勤する必要はないのです。


プロジェクトベースのため超長期になることはない

コンサルの仕事は基本的にプロジェクトがベースです。プロジェクトは長くても数年程度となり、それ以上同じ案件に関わることはほとんどありません。

そのため、転勤をしてまで一つのプロジェクトに深く入り込む必要がないのです。

必要に応じてホテルに滞在したり、長期ならマンスリーマンションを借りたりするケースはありますが、生活拠点を完全に移す「転勤」とはまったく性質が異なります。

さらに言えば、どうしても生活スタイルに合わない案件ならそのプロジェクトには入らないという選択肢をとることも可能です。ここもコンサルという働き方の柔軟さのひとつです。


出張ベースで働いている実態

私も東京のプロジェクトで大阪在住の人と働いた経験があります。そういった人たちがどうやって出張ベースで働いているのかを紹介します。

東京のプロジェクトでも大阪の人は新幹線で来る

私の実際の事例を紹介します。

私と同じプロジェクトで働いていた人は大阪に住みながら、東京のプロジェクトにアサインされていました。月曜の朝に新幹線で東京に来て、直接顧客先で働き、そのあとはホテルに泊まって水曜の夜に大阪へ戻るという生活をしていました。

残りの木曜・金曜はリモートで働き、また月曜になったら同じ働き方のサイクルとなります。

このように、拠点は大阪に置いたままでも東京の案件に関わることができます。顧客も、重要な会議には対面で出席してくれるし、十分な成果を出してくれているので、勤務形態は柔軟にしてよいと考えていました。


月~金でホテル暮らしの人もいる

一方で、プロジェクトによっては毎日いわゆるプロジェクトルームで対面で話をして仕事がしたいという顧客もいます。そういった、極力顧客先にいないといけない場合は、月曜から金曜までホテル暮らしをし、週末に自宅へ帰るというスタイルを取っている人もいました。

しかも、その人は月曜午前に飛行機に乗って東京に来て、金曜夕方には飛行機に乗って帰るという働き方になるので、月曜午前と金曜夕方は会議をすることができません。

しかし、顧客に信頼されているため、この人は月曜午前と金曜夕方以降は打合せができない人であることを認識されています。成果を出していればこういう働き方をすることもできます。


ずっと顧客先に常駐しないといけないプロジェクトは少ない

コンサルは顧客先に常駐して朝から晩までずっといるというイメージを持っていた人もいるかもしれません。確かに、顧客の隣にいて何か事あるごとに顧客と話して信頼関係を構築するようなやり方もあるかと思います。

しかし現在では、成果物やアウトプットがすべてであり、常駐すること自体に意味はありません。必要なときだけ顧客先に行けば十分であり、ずっと常駐するプロジェクトはかなり減っています。

私自身の経験でも、ほとんどの案件でリモートワークと顧客先で働くのをバランスよく組み合わせていました。むしろリモートワークの比率の方が全ての案件で高かったです。常駐は例外的なケースだと考えてよいと思います。


まとめ:コンサルは転勤せずに働ける柔軟な仕事

コンサルは転勤がないことが分かったかと思います。転勤を避けたい方にとって、コンサルという働き方は安心できる選択肢だと言えます。

もちろん、出張や一時的なホテル暮らしなど、柔軟な対応が求められる場面はあります。しかしそれは「生活基盤を大きく変える転勤」とは違います。

もし「転勤が嫌だからコンサルは無理かも」と思っているなら、その心配は必要ありません。
コンサルは転勤なしでも働ける、成果主義で柔軟な働き方ができる仕事なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました