「このままSEとして、SAP案件を続けていいのだろうか…」
そう悩んでいる方は、決して少なくありません。SEとして、日々忙しくSAP案件をこなす中で、ふと「この働き方を何年も続けられるのか」と不安になる瞬間があると思います。でもそのSAP案件で積み上げた経験こそ、ITコンサルに転職するうえでの最大の強みになります。私自身、SE時代にSAP案件のPMOとしてプロジェクトに携わった経験があり、その経験がITコンサルへの転職時に高く評価されました。
この記事では、SAP案件のあるSEはなぜITコンサルに向いているのかを、実体験をもとにお伝えします。
※SEこそITコンサルに転職すべき理由は以下に記載しています。
SAP経験があれば、ITコンサルに転職できちゃう
ITコンサルというと、「ロジカルシンキングが得意な人」といったイメージで新卒の時にSEでの就職を考えていた人からすると、一部の特別な人の職業だと思っていませんか?実はそんなことはありません。実際のコンサル案件の中にはSAPのような“がっつりシステムに関わる”案件も非常に多く存在します。コンサルファーム側も「SAP案件を取りたい」「経験者を採用したい」と考えています。私はSAPモジュール担当ではなかったものの、PMOとしてSAP案件に深く関わっていました。ユーザーとの要件調整や進捗管理、ドキュメント作成など、現場での実務経験が評価され、ITコンサルへの転職をスムーズに進めることができました。
転職できる理由
大きく以下2つの理由で、SAPの経験のあるSEはITコンサルに転職できると考えます。
ITコンサルの業務内容って、実はSEすでに経験済み
とはいえ、SEとコンサルって、仕事の内容が全然違うのでは?と思う人も多いでしょう。確かに、「提案資料を作る」「会議でファシリテーションする」といった業務は増えます。でもそれは、SEとして要件定義やユーザーとの折衝をしていた人にとってはほぼ同じですよね。私もSE時代にユーザーと毎日のように会話しながら、業務要件を詰めていましたし、提案資料も作っていました。会議があればそのファシリテーションも実施していました。コンサルに転職しても、そのスタイルは大きくは変わりません。
「SAPのSEなんて、どこにでもいる」は大間違い
ここで強調したいのが、コンサルファーム側もSAP案件を取りたがっているという事実です。なぜなら、SAPのようなERP領域は:
- 顧客のIT投資額が大きく、提案価値が高い
- 長期化・大規模化しやすく、ファームとしての収益源になる
- ビジネス×ITの知見を活かせる分野で、付加価値を出しやすい
だからこそ、SAPの知識と経験を持つ人材は、非常に貴重なのです。単なる“開発ができる人”ではなく、“現場を理解し、顧客と会話ができるSE出身者”は、まさにITコンサルファームが欲しがる人材そのものです。転職をためらう理由の一つに、「自分は特別な実績がない」「これといった強みがない」と感じる人もいるでしょう。でも考えてみてください。SAPの知識を持ち、現場で実務経験を積んできたSEは、それだけで希少価値があります。転職活動が面倒だなと感じることはわかります。ただ、それだけで今のままでいるのはもったいないと思うのです。
SAP学習におすすめの1冊
私はPMOとしてSAP案件に入ることが多いのですが、さすがにSAPのことを知らないと会話に入っていけないので勉強しようと思ったのですが、インターネットだけだとよくわかりませんでした。そこで本屋で立ち読みして以下の本がとても分かりやすくておすすめです。(そもそもSAPの本が少ないのですが)そもそも本で勉強しようとする人はざっくりイメージがつけばいいと思うので、以下で十分かと思います。特に私がイメージできなかったのが、モジュール間の連携(MMで請求書照合するとFIで買掛金が計上される連携等)でそれが分かりやすくて、立ち読みしてすぐに購入しました。
まとめ:悩んでいるなら、一度動いてみてほしい
- SAP案件を通じて得た知識と経験は、ITコンサルでもそのまま活かせる
- コンサル側も、SAP案件を担える人材を必要としている
- 業務の中身も、SEと大きくは変わらない
- 「もっと幅広く関わってみたい」と思ったときが、転職のチャンス
この記事を読んで、「自分もITコンサルになれるかも」と少しでも感じたなら、ぜひ転職という選択肢を視野に入れてみてもらえればと思います!「自分はまだ早いかも」と思っている方にこそ、まずは情報収集を始めてみてほしいです。私のように「もっと早く動けばよかった」と後悔しないように、一歩踏み出してみてください。
コメント